「デッドストリーム」
どうにか、午後1時15分の上映時間に間に合いました、「デッドストリーム(ご、ゴメン、デッドストームと、ずっと、誤記してましたぁ~)」。新宿駅前のシネマカリテ、ほぼ満席です。以前、同館で先行上映された時も、満席で入れなかったし、全米で大ヒットの前評判もあって、もの凄い人気だ。
炎上系ユーチューバーのショーン、アカウントを停止され、スポンサーやファンを失った彼が、いわば起死回生の企画として考えたのが、幽霊が出るという、ユタ州の廃墟でのライブ配信。ところが、その館に幽霊が出るというのは、本当だった。そして、ショーンと幽霊たちの、ノンストップでの攻防戦が始まる・・という、ストーリィ。よくあるPOV系の、チョー低予算ホラー映画である。
しかし、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を始祖とする、この手の作品の大半が、低予算を逆手にとって、雰囲気だけで恐がらせて、なかなか、幽霊とか、悪魔とか、魔女とかを登場させないという手法を使っているのに対し、「デッドストリーム」は、それらを、まったく、踏襲することなく、とにかく、冒頭から、幽霊が出まくりという、いわば、疾風怒濤の、ジェットコースター的な展開。それを、面白い、怖いと感じるか、どうかは、その人次第だろうが、私的には、正直、あまり、怖いとは思わず、むしろ、幽霊のバーゲンセールみたいで、どっちらけ。
しっかし、要は、好みの問題なので、これが面白いと思う人にとっては、これからの低予算ホラーのお手本となりそうな、1本です。主演と監督は、ジョゼフ・ウィンター。ジョゼフの妻、ヴァネッサが、共同監督。87分。