渡部森哉「インカ帝国 歴史と構造」 | 土方美雄の日々これ・・・

渡部森哉「インカ帝国 歴史と構造」

アンデス考古学者で、南山大学教授の、渡部森哉さんの新刊「インカ帝国 歴史と構造」(中公選書、2400円+税)は、文字を持たない高文明=インカ帝国の実像を、「結ぶ、書く、解く」「パチャ-時空間」「あるく、運ぶ」「作る-物質と儀礼」「治める、継ぐ」「分ける、合わせる」「戦う」といった、独自の章立てで概説する、とてもユニークな本。昨日、買って、昨日、読了。

私の関心領域は、メソアメリカなのだが、渡部さんは、私が古代アメリカ学会に入会する際に、面識もないのに、推薦人になって下さった方なので、これは読まねば・・と。

もちろん、そうでなくても、インカやアンデス文明に関する本は、なんだかんだいって、他にも、ほぼ、すべて・・といっていいくらい、読んでいるのだけれども・・ねッ。エジプトを除く、中東の古代文明や、ギリシャ・ローマは、どうも苦手だけれども、東南アジアを中心に、アジアの考古学の本も、ほぼ、読んでいる。

もう、すぐ、死んでしまう私には、ムダな知識の蓄積なんだけれど・・。