「マッドマックス:フュリオサ」 | 土方美雄の日々これ・・・

「マッドマックス:フュリオサ」

前作「マッドマックス:怒りのデス・ロード」で、登場し、トム・ハーディ演じる主人公マッドマックスを、はるかに上回る、圧倒的な存在感を示した、シャーリーズ・セロン演じる、怒りの戦士・フュリオサ、そのフュリオサが、いかにして誕生したかを描く、マッドマックスが出ない「マッドマックス」シリーズの、最新作である。

クリス・ヘムズワース演じる、バイカー軍団の暴君・ディメンタスによって、母を殺され、人生のすべてを奪われたフュリオサ。そのフュリオサが、ディメンタスへの復讐を果たすまでの物語である。イモータン・ジョー率いる一大帝国と、バイカー軍団の激しい覇権争いを背景に、フュリオサの成長を描く、ジョージ・ミラー監督作品。

しかし、正直にいわせていただくと、シャーリーズ・セロンに代わり、フュリオサを演じたアニャ・テイラー=ジョイは、いささか、力不足。若さはあっても、シャーリーズ・セロンにはある、圧倒的なカリスマ性には、欠ける。それに対し、マイティ・ソーのクリス・ヘムズワースは、とても楽しそうに、悪役を演じている。もちろん、「マッドマックス」の創始者、ジョージ・ミラー監督作品だけに、その怒濤のアクション・シーンは、迫力満点なだけに、アニャ・テイラー=ジョイの力不足が、何とも、惜しまれる。いくら、若い時代のフュリオサだからといって、何故、シャーリーズ・セロンに、続投させんのかね。今回だって、フュリオサの子ども時代は、別の子役が演じていたのだし、一体、何が、あったのか???