「梅津庸一エキショビションメーカー」オープニング | 土方美雄の日々これ・・・

「梅津庸一エキショビションメーカー」オープニング

終日、雨。半袖Tシャツの私には、とても寒々として、出かけるのがしんどい、天気。でも、ワタリウム美術館の「梅津庸一エキショビションメーカー」展のオープニングへ。前回、娘の体調不良で、その梅津庸一さん同行の、国立西洋美術館現代アートツアーをやむなく、ドタキャンしたら、携帯電話に「15分も待ってるんですけど・・」と、ワタリウムの人から電話があって、平謝り。同じ過ちは、くり返すことが出来ないので・・。

5月12日~8月4日までが会期の同展は、ワタリウム美術館の前身であるギャルリー・ワタリの時代に、同美術館初代館長の、故和多利志津子さんが、そのアーティストとの交流によって、収集した作品群の中から、アーティストの梅津庸一さんが選定し、梅津さんご自身を含む、現代のアーティストの作品と共に、展示する企画展。エキショビションメーカーとは、今でいうキュレターのこと。

猪熊弦一郎、桂ゆき、宇野亞喜良、駒井哲郎、佐野ぬい、萩原朔美、中西夏之等々の、過去の収蔵品に交えて、新作を展示したのは、梅津庸一、梅沢和木、梅沢和雄、辻元子、星川あきこ、佐藤英里子、土屋信子、息継ぎ等々。

16時からの内覧会に続き、17時からは、梅津庸一さんをはじめ、新作を発表されたアーティストが多数出席され、自己紹介や展示作品についてのトーク。そして、18時からの、オープニング・レセプション・・と、続いた。

内覧会を観た第1印象は、とても、梅津カラーの濃厚なアート展だなぁ・・ということ。新作は、多彩だが、決して、伝統の延長線上にあるアートというところからは、決して、逸脱もしていないのだ。つまり、危険な香りがしない。それに、梅津庸一さんご自身の作品が、あまりにも、多すぎる感も・・。

もちろん、現代アートに、危険な香りや、社会問題へのアプローチ、反体制的な政治色等をのみ、強く求めるつもりはないが、いかにも、毒のない、安全???なアートという作品ばかりだと、少し、興ざめ。ハイハイ、ないものねだりです。ゴメンなさい。とても、まとまりのある展覧会ではありました。ただ、新作の中に、旧作が埋もれがちなのが、少し、気になった。

レセプションには出ずに、帰宅。私はアーテイストと会話するのが、実は、苦手なので・・。