「劇場版　マーダー★ミステリー　探偵・斑目瑞男　鬼灯村伝説　呪いの血」

まるで、テレビの2時間ドラマのような、長いタイトル。鬼灯村というところで、大富豪が殺され、その場に居合わせた人々には、皆、殺人の動機がある。しかも、それは、連続殺人事件に発展し・・と、これまた、よくあるミステリィの、定番も定番である。

でも、ちょっと、違うのは、この物語には、おのおのの、だいたいの人物設定はあるけれども、シナリオというものがなく、それぞれの俳優が、完全に、アドリブで科白をいい、物語をつくりあげていくというシステムであること。つまり、アドリブによって、物語の展開や結末が、変わってしまうのである。まるで、対戦ゲームのような、劇映画である。

主演の斑目瑞男には、劇団ひとり。その他、元乃木坂の松村だとか、元AKBの北里だとか、剛力彩芽だとか、知名度はソコソコあるけれども、決して、A級でも、演技派とも思えない面々(し、失礼ッ)が、シナリオのないドラマに、悪戦苦闘。ほとんどのシーンは、屋敷の中で、しかも、大半は食堂なので、まるで舞台劇。