「探偵マーロウ」 | 土方美雄の日々これ・・・

「探偵マーロウ」

レイモンド・チャンドラーが生み出した、ハードボイルド・ミステリーの傑作、「長いお別れ」の続編。といっても、もちろん、レイモンド・チャンドラーは、すでに、遙か昔に、亡くなっているので、ベンジャミン・ブラックが書いた、公認の続編「黒い瞳のブロンド」の、映画化である。

主人公の、孤高の私立探偵、フィリップ・マーロウを演じるのは、老いてなお、アクション俳優として、常に、第1線で活躍し続けている、リーアム・ニーソン。これが、100作目の出演作ということで、ついに、念願のフィリップ・マーロウ役を、ゲットした。共演は、ダイアン・クルーガーに、ジェシカ・ラング。

とにかく、渋く、押さえた演技のリーアム・ニーソンが、滅法、カッコイイこと。単なる行方不明者の探索とみえた事件が、上流階級のみにくい実像を浮かび上がらせていく、ハードボイルド・ミステリーの神髄ともいうべき秀作で、レイモンド・チャンドラーの世界観を、見事に、現代に甦らせている。そして、マーロウが出した、結論とは・・。

絶対、観たいと思いつつ、見逃してしまい、最近、キネカ大森でやっていたが、これも見逃した。ようやく、VODで、観ることが出来た。