最後の日本ホラー大賞のことなど | 土方美雄の日々これ・・・

最後の日本ホラー大賞のことなど

昨夜は、だんだん、体調が悪くなって、少し横になったら、爆睡。気がついたら、深夜の2時半ころ。乃木坂と欅坂の冠番組も、見逃した。しかも、結構、寝ているので、もう眠ることが出来なさそう。パソコンの電源は入れたものの、ブログを更新する気力も、ネタもなく、メールをチェックし、いくつかのブログやHPを巡回したのち、再び、シャットダウン。

しかたがないので、本を読んだ。今年で最後の日本ホラー小説大賞を受賞した、福士俊哉の「黒いピラミッド」。同時受賞した秋竹サラダの「祭火小夜の後悔」も先に読んだが、こちらは少々、竜頭蛇尾というか、最初のワクワク感が、どんどんしぼんでいって、最後は平凡な決着・・という感じの、大賞受賞作ではあるが、私的には残念な作品。それに対し、福士の「黒いピラミッド」は、まぁ~だ、読み終わっていないが、早稲田エジプト考古学チームのメンバーでもあった著者が、その豊富な知識を活かして挑む作品で、聞きかじりの半端な知識ではない、しっかりとした土台の上に、黒いピラミッドとアンクの呪いというトンデモ話を構築した、読み応えがある作品。もっとも、著者が話をどう着地させるか、次第だが・・。

共に、単行本(KADOKAWA)。なお、瀬名秀明、小林泰三、貴志祐介、岩井志麻子、内藤了、澤村伊智等々、ホラーの名手を生み出した日本ホラー大賞は今年で募集を終了し、来年以降は、横溝正史ミステリ&ホラー大賞として、生まれ変わることになる由。同賞はホラーだけでなく、ミステリィ全般を対象にしたものであり、必ずしも、ホラー作品が受賞作に選ばれるとは限らない。熱烈なホラーファンとして、残念なことである。

本を読んでいる内に、眠りに落ちたようで、先程起きて、メールをチェックしたが、何も来ていない。まぁ、月曜の朝7時前に、メールをしているようなヒマ人は、あまりいないか・・。