「氷菓」 | 土方美雄の日々これ・・・

「氷菓」

米澤穂信の人気学園ミステリィ「古典部」シリーズ初の実写映画化は、またしても、主役の折木奉太郎に、「山崎、実写やりすぎじゃねぇ???」(本人談)の山崎賢人を起用し、もうひとりの主役、千反田える役には、すずじゃなくて、姉の広瀬アリスという組み合わせ。まぁ、山崎とすずという、超よくある組み合わせではなくて、私的にはよかったかなぁ・・と。どんな役でもほぼ出来る、器用な山崎賢人はともかくとして、お嬢様役は、すずよりアリスの方が、断然、より似合っていま~す。

ということで、観に行きましたぁ~、「氷菓」。現時点で6冊ある「古典部」シリーズの第1作の中の、表題作を映画化、タイトルの「氷菓」の謎(アイ・スクリーム・・ねッ)が解けたところで、今回は終了・・ということに相成りますが、果たして、続編の製作は、ありや、なしや???

実は、私は「古典部」のファンで、全作、読んでいますが、奉太郎もえるも、里志も摩耶花も、まさに、ドンピシャリのキャスティング。天真爛漫で、好奇心炸裂のお嬢様にふり回される、省エネ名探偵という、いかにも、これぞ青春ミステリィというライトな設定と、その実、結構、シビアな結論という、米澤「古典部」の魅力というか、醍醐味を、「呪怨 黒い少女」や「リアル鬼ごっこ」シリーズの安里麻里監督が、そのダークな本領を発揮して、手堅くまとめた秀作です。

しっかし、平日の昼間のせいでしょうか、劇場は、ジジババで、ほぼ、占められていて、あんたら、ホントに、これ観るの???という感じ。まぁ、かくいう私も、そのジジババの一員ですが・・。

あっ、一部ネタバレ、スイマセ~ン。