「ブレードランナー2049」 | 土方美雄の日々これ・・・

「ブレードランナー2049」

デッカード(ハリソン・フォード)がレプリカント(人造人間)のレイチェルと共に、行方をくらましてから、30年。ブレードランナーのK(ライアン・ゴズリング)は、とある事件の捜査中に、新型レプリカントの開発に力を注ぐウォレス社の陰謀に巻き込まれていく。そして、ついに、その陰謀の鍵を握る男へと、たどり着く。その男とは、あの、30年行方をくらましていた、ブレードランナーのデッカードだった・・という、物語。

SF映画の傑作、リドリー・スコット監督作品「ブレードランナー」の後日譚を描く超大作で、リドリー・スコットは、今回は製作総指揮に回り、「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴが監督をつとめている。

前作をしのぐ傑作などと書いた映評もあったが、私にいわせれば、長くて、重々しいだけの苔脅かしの凡作である。映像的にも、文字通り、SF映画史上に残る衝撃を、観る者に与えた前作に比べ、これといった目新しさはないし、ラストで明かされる「人類存亡に関わる真実」とかいうのも、容易に予想出来る内容&それほど、衝撃的でもない。もちろん、駄作とまではいわないが、凡作であって、どこが「前作をしのぐ傑作」なのか、この映画に高い評価を与えた著名な評者の方々に、是非是非、尋ねてみたいものである。

私は、時間の関係で、仕方なく、バカ高いI-MAX3Dで観ましたが、ハッキリいって、通常の2D上映で、十分です。

とにかく、観て、ガッカリ。こんなんなら、鳴り物入りで、続編など、つくらないでおいて、欲しかったです。