「まぁ映画な、岡山じゃ県!」 | 土方美雄の日々これ・・・

「まぁ映画な、岡山じゃ県!」

沖縄から戻ったら、版元に直接、発注した本が届いていた。

労作「沖縄劇映画大全」等の著書がある、世良利和さんが書いた映画評に、人気漫画家のいしいひさいちが4コマ漫画をつけた「まぁ映画な、岡山じゃ県!」(蜻文庫、1600円+税)がそれ。

同書は、岡山在住の世良さんが、何らかの形で、その岡山に関連・言及した、メジャーからマイナーまでの、三十本あまりの映画をピックアップし、その中で岡山がどのように描かれているのかについて解説した、めっぽう面白い映画評と、同じ岡山出身で、著者が大ファンだという、漫画家のいしいひさいちが、5年越しの、著者のラブコールに応じ、その同じ映画をテーマにした漫画を描いて、各映画評の最後に付したもの。ま~だ、半分くらいしか読んでいないが、本当に、めっぽう、面白い。

この本を出すため、「蜻(あきづ)文庫」という出版社までつくってしまったという著者の、絶妙に熱く、絶妙に冷めた岡山愛が炸裂した、好著である。「沖縄劇映画大全」といい、本書といい、世良さんのお仕事は、すばらしい。私も、つくづく、世良さんの爪の垢でも煎じて飲んでみたいものだ。

なかなか、巷の書店では手に入らないだろうと思うけれど、版元から直接、ネットで買えるので、是非是非・・。