「ザ・ウォーカー」 | 土方美雄の日々これ・・・

「ザ・ウォーカー」

ある高名な映画評論家が、絶賛されていた映画だが、私の感想は、ズバリ、クソ映画・・である。

舞台は、アメリカの「お家芸」とさえ思う、文明社会が崩壊後の社会。イーライという名の男が、荒廃した世界を、西に向かって、歩いていた。イーライの背負うバックパックの中には、1冊の「本」が入っていて、彼はその「本」を西に運ぶよう、彼に命じる声に従って、旅を続けているのである。

そのイーライがいずこへか運ぶ「本」を、我がものにしようとする男がいた。その名はカーネギー。貴重な水源を支配し、世界に君臨することを夢見ている男である。カーネギー一味と、イーライとの間で、「本」を巡る死闘が始まった。イーライは無事、その「本」を西に運ぶことが出来るのか???そもそも、その「本」は、一体、何なのか???と、まぁ、そんな話。

実は、「本」の正体は、物語の中盤で、すでに明らかになってしまう。だって、その本には何とか印の刻印があるというんだぜぃ。しかも、イーライが本の一部を引用して、何とかという、もう名前は忘れてしまった女の子に、読んで聴かせるから、もう、丸わかりである。まぁ、世界を変えるパワーを秘めた「本」が、一体、何なのかは、欧米社会がどういう社会であるかを、ちょっと考えてみれば、自明のことであろう。

本当に、あきれちゃうほど、バカバカしい映画である。おまけに、私はこの映画を、品川プリンスシネマのプレミアム館で観たので、つまり、2500円も取られて、余計、腹が立った。