グリコをはじめとして、大手企業の基幹システムの更新作業が難航しているようです。私も似たような事例をいくつか見たことがあったり、実際に開発にかかわったこともあります。
基幹システムの開発には、社内の業務を深く知っている生き字引みたいな人が必要です。
ですが、労務費削減のために人を使い捨てにして、長期間働いてくれる人が辞めてしまった企業では、基幹システムの開発が困難になります。
後になって、いくら高い年俸でIT人材を中途採用しても、古くから自社の業務についての深い理解がある人がいないと、設計自体ができないので、開発の進行が困難となります。
生産管理、販売管理、在庫管理、財務・会計システム等々。これらは自社の業務内容、独自の習慣などをよく知ってないと、設計書すら作れないのです。
企業側は、今一度、長く働いてもらうということを考え直した方が良いでしょう。はい。
画像は週刊ダイヤモンドさんの 9.20号より