当尾の里と山城国分寺跡 | 日出ヅル處ノ廃寺

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古代寺院跡を訪ねて

当尾の里(とうののさと)は、岩船寺や浄瑠璃寺、それに石仏巡りで知られるのどかな山あいの地域。

今回は息抜きで(文章少なめ)、以前当野の里と山城国分寺跡を訪問した際の備忘録です。

ではレッツラゴー!

 

 

まずは岩船寺。訪問は初冬でしたが、まだ名残の紅葉を楽しめました。

 

岩船寺山門

 

重要文化財の三重塔

 

三重塔の垂木を支える「隅鬼」。こちらも重要文化財

 

岩船寺で私のイチオシは本堂本尊の阿弥陀如来を取り囲む四天王像。特に向かって右手前の持国天(だったと思う)はなかなかのイケメンぶりです。

 

岩船寺からは浄瑠璃寺を目指して当野の里をそぞろ歩き。

 

無人スタンドの色鮮やかな柿

 

有名な「わらい仏」

 

石仏に供えられた花

 

浄瑠璃寺に到着。訪問時は九体阿弥陀のうち一体が修理中でした。

 

池が主役の浄土式庭園

 

またまた石仏

 

当野の里から海住山寺まで足を延ばしてみました。同寺は山の中腹にあり、坂道を登って初冬ながら大量の汗。受付で下から歩いてきたと言うと「えっ!?」とびっくりされました。

 

名残の紅葉

 

帰り道に見かけた光景

 

ススキも銀色に輝いていました

 

 

  山城国分寺跡(やましろこくぶんじあと)

京都府木津川市加茂町

訪問オススメ度 ★★★★

 

聖武天皇の怒濤の遷都シリーズ(?)第一弾がここ恭仁京(くにきょう)。結局未完のまま放棄されてしまいますが、跡地が国分寺として活用されました。金堂も平城宮の第一次の大極殿を転用するという、スーパーデラックスな古代寺院だったのです。

 

塔跡に建つ石柱の記念碑

 

塔跡の出べそ付き礎石

 

金堂跡。恭仁京大極殿跡でもあります

 

山城国分寺金堂の転用元である第一次大極殿は御存じのとおり平城宮に復原されていますね。実物の写真が行方不明なので、平城宮跡歴史公園内の平城宮いざない館の写真を載せておきます。両鴟尾の間に法隆寺夢殿のてっぺんにあるような形状の「大棟中央飾り」が設けられているのが目立ちます。

 

第一次大極殿(平城宮いざない館)

 

第一次大極殿復原ために製作された五分の一模型(平城いざない館)

 

現地に戻って解説板

 

山城国分寺跡の東側には「くにのみや学習館」が設けられていて、出土品などを見ることができます。

 

ぱっと見幼稚園のような「くにのみや学習館」

 

出土品の展示。ガラス面に解説文が掲載されるちょっと変わった方式

 

広大な国分寺跡に家族連れのにぎやかな声、のどかな初冬の一日を堪能することができましたよ。

 

帰りのJR加茂駅からの夕暮れ

 

[訪問日]2022.12.10・2023.12.23(平城宮いざない館)