ニューヨークの州都はAlbany(オールバニ)。マンハッタンからハドソン川に沿って北へ約230km、車で3時間くらいで行けます。
その道中には壮大な自然公園やワイナリーなど見所があり、これまでいろいろ観光に出かけていたのですが、オールバニは遠いわりには何もないという印象がありました。アメリカには寂れた州都も多く、実は我がニュージャージー州都のトレントンも、それはそれは残念な感じなのです。。
でもオールバニは観光スポットがいろいろあって、とっても楽しい場所でした!
象徴的な建物は、やっぱりNY State Capitol(ニューヨーク州会議事堂)、32年もの歳月をかけて、1899年完成。
ロマネスク調とルネサンス調が混合した建築様式だそうで、まるで中世ヨーロッパのお城のような美しさです。
周辺には州の政治中枢を担う建物が威風堂々と立ち並び、州都の貫禄十分です。
オールバニでいちばんの観光資源は、NY State Museum(ニューヨーク州立博物館)でしょう。
じっくり2時間はかけて鑑賞したい充実した展示内容で、しかも入場無料!
州の歴史を学んだり、動物や岩石のコレクションを見たり、ここに来ると、マンハッタンは広大なニューヨーク州のほんの一部なんだな、と感じます。
印象的だったのは、ニューヨーク州北部に広がるThe Adirondacks(アディロンダック山地)の展示。
現在Adirondack Parkとして自然保護されているエリアには、グランドキャニオン、イエローストーンなど4つの国立公園をあわせたよりも広大な大地が広がっています。
この地にはかつて、オオカミやエルクなどが生息していましたが、絶滅。Passenger Pigeon(リョコウバト)という鳥は、かつて50億羽もいたというのに、害鳥と見なされて大量捕獲された結果、これも絶滅。
自然界で人間が残した負の遺産を感じずにはいられません。
2015年ブロードウェイのミュージカル「ハミルトン」が大ヒットしてから訪問客が増加しているのが、Schuyler Mansion(スカイラー邸)。
アメリカ合衆国建国の父の一人で10ドル札にも描かれているアレクサンダー・ハミルトンは、この家でエリザベス・スカイラーと結婚式をあげました。
オールバニの顔とも言える街角アートは、Nipperという名の犬。
倉庫街の屋上から街を見下ろしています。
そう、日本では日本ビクターが、北米ではRCAが商標として使ったワンコ。Nipperは、19世紀のイギリスに実在した犬で、蓄音機に耳を傾ける姿が絵に描かれて有名になりました。愛らしい!
(実際には、訪問客を噛もうとするクセがあったから、Nipperと名付けられたそうですけどね。)
魅力的なレストランもいろいろ見つけたし、オールバニの魅力は書ききれません。ニューヨークの州都は、観光が楽しい街でした。