書 その2824 「この世では失敗も成功もねぇ」の書 |  Hero-on's Style

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 こんにちは。 

 

 

 

この世では失敗も成功もねぇ

しくじったか上出来かだけ

 

 

 

美濃部由紀子

「志ん生が語るクオリティの

高い貧乏のススメ」より

 

 

 

 著書の中では、「志ん生にとって、成功とは何だったのか?

高座での落語、すなわち噺がうまくいったか

 どうかしかなかったと思います。」とあります。

 

まぁ、志ん生のお孫さんが書いてますから、

 ほぼ間違いないんでしょうけど。

 

 

ねこ ねこ2 ねこ ねこ ねこ2 ねこ ねこ ねこ2 ねこ

 

 

「うまくいく」という定義にもよりますけど、

そんな小さなことを『成功』だなんて

思ってなかったと思いますけどねぇ汗

 

そんなことなら、黒門町の八代目文楽師匠の

気性でも真似て、「稽古が命」みたいな人生、

 送ってたでしょ、きっと、志ん生師匠なら。

 

 

ねこ ねこ2 ねこ ねこ ねこ2 ねこ ねこ ねこ2 ねこ

 

 

「一生のうち上出来な噺ができたと思えるぅなんざ、

 数えるほどしかねぇだろう」と語る志ん生師匠。

 

 

ーお客の前で、どれだけ機嫌よく噺ができたかー

 

 

きっと、このあたりが師匠の

「上出来な噺」なんじゃないかなって。

 

「うまくいっている(うまく噺せてる)」か

どうかなんて、高座で噺してたら、

 自分が一番わかるだろうし。

 

僕が書を書き出して、1行目で、

または2行目で、「ダメだこりゃ」

 と感じるのといっしょやと思う。

 

書を書き終わって、「完璧だ」って

 感じてできた作品なんて、

 1枚もないですからねぇ。

 

 書き出して、すぐに、「完璧」は崩れる

 

完璧な作品は「半紙そのまま」

 の状態やろうね、僕にとっては。

 

書いた段階で、100%は

 崩れはじめ、数字は降下し始める。

 

 納得いくスピードで書を書き進め、

 降下をどのあたりでくい止められるか

 

「腹8分目」じゃないけれど、80%を

1つの「納得ライン」としているから、

どうでしょうかねぇ、95%以上で

くい止められた作品は、「上出来」な

 作品でしょうね、僕の場合。

 

滅多にないけど、そういう作品が書けた時って、

しばし放心状態になって、その書を

 しばらく見つめてしまうもんねぇ。

 

 で、しばらく、筆が動かない…そんな感じ。

 

 

 

「はいはい、よくあるにゃぁ~、ひーろんビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 ひーろん。 \(☆´∀`)/       ひ