主催者側がクラスターが発生した劇場を借りる際の経緯で、以下のようなネット記事がありました。

 「主催ライズは都内の老舗小劇場での上演を決めたが、1カ月前の打ち合わせの際、合意に達しなかったとの証言も浮上した。この老舗小劇場側では「公演について主催者と打ち合わせを行う中で、当劇場のキャパシティーでは予想来場者に対して、国および東京都が推奨するフィジカルディスタンスを保てないという結論に達し、キャンセルという流れになった」とのことです。

 今回の公演が行われた劇場と主催者側との間では、新型コロナ対応についての十分な打ち合わせが行われず、劇場側に新型コロナに対する感染拡大の責任と言う認識はなかったのだろうと想像します。 
 さすがに、老舗の劇場というのは、長年の経験から、社会に対して責任感を持った様々な配慮がなされているのだなと感じました。
 一般的に、老舗のお店、企業は、どういう業界でも少し高いというイメージがありますが、今回の公演がキャンセルされた"老舗小劇場"は劇場の使用料を得る機会を失ったわけですが、一方で、クラスターが発生して風評被害を受けることを回避できたわけで、正に、"損して得取れ"のさすがな判断だったと思います。