アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカ | ナスターシャのブログ

ナスターシャのブログ

音楽、芸術、京都をこよなく愛します♪

昨年行ったコンサートの中で

わたしにとって3本指に入る公演は、

ハンガリー出身のピアニストである

アンドラーシュ・シフと、彼のオーケストラである

カペラ・アンドレア・バルカによる、

ベートーベンのピアノ協奏曲演奏会でした。

 

聴いてもなかなかブログに

書ききれてませんが、

きょう、Eテレで放送がありましたので、

見ていましたが、

テレビでみても本当に本当に素晴らしいです。

 

わたしが聴きに行ったのは昨年11月だったと

思いますが、大阪・いずみホールです。

 

ベートーベンの5曲のピアノ協奏曲を、

2日間にわたって演奏する

連続演奏会で、わたしが聞いたのは、

たしか1番と5番でした。

シフの弾き振りです。

 

それはとてもよかったのですが、

きょうテレビで拝見したのは、

もう一日の方の東京公演でした。

 

ピアノ協奏曲の2、3、4番。

 

とりわけベートーベンのピアノ協奏曲の

4番の素晴らしさといったら。

 

シフもインタビューで、

5曲の中で1つ選べといわれたら

4番を、というようなことを、

言われていました。

 

シフのピアノは、

人間の語り口以上に

言葉をしゃべっているように、

自然、ナチュラルに語ります。

 

シフの指先が鍵盤にふれると、

言語以上に雄弁な詩的なものが、

あふれでてくるようです。

 

そんなシフの演奏に呼応して、

彼のオーケストラは、

優れた反応をみせます。

 

音色のあたたかさ、

ピアノをよく聞いてするするっと

入ってくるようなナチュラルさ、

ここにもまた「自然」さがあります。

 

シフとオーケストラ。

この親密な仲間たちによって演奏される

ベートーヴェンの作品は、

人間が生きていくことを

全肯定してくれるような美しさと

幸せ感と力強さと優しさが、

あります。特に4番といったら!

 

作品が大変素晴らしくて、

その魅力を存分に引き出し、教えてくれる

技術を持った音楽家たちがいて、

楽譜をものの見事に再現してくれて。

 

クラシック音楽を聴くだいご味です。

 

これほどに演奏できるようになるまでは

もしかしたら血のにじむような

努力があったかもしれませんが、

そんなこと、一ミリも感じさせず、

にこやかに自然に、リラックスして、

らく~に演奏しているようにみえる

ところが、すごいと思います。

 

いずみホールではおもいきり前列の方で

聴いたのですが、

ずっと、シフ様のお背中を拝見しながら

彼らのベートーベンを聴いていて、

幸せでした。

 

ナチュラルな「家」のような、

楽団だと思いました。

 

うまい楽団やソリストは

たくさんいると思いますが、

このような雰囲気で音楽を奏でる

楽団&ソリストは、なかなか、

そういないのではと思います。

(#^^#)

 

シフのピアノが大好きです~!

(≧▽≦)

 

シフが4番について、

シューベルトがもしピアノ協奏曲を

作っていたら、こんなかんじだったかなと・・・

と言われていたのが、印象的でした。

( *´艸`)