2006年(平成18年)1月1日、宇陀郡大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村が
合併して誕生しました。
伊勢街道が本街道と青越え道に分岐する分岐点にある宿場町として
近世に栄えました。
本居宣長が宿泊した宿など、歴史的建造物も現存します。
また、菟田野、室生も歴史上古くから存在し、多くの遺跡や文化財が
存在する地域です。
主な産業は、林業、農業が占めております。
御杖村(みつえむら)は、曽爾(そに)高原の南側に位置し、名張川の
源流があります。
中心部を伊勢本街道が通っております。
御杖村は山間部が多く、冷涼多雨の気候です。
御杖村は、室生村(むろうむら)と異なり、曽爾村(そにむら)とともに
宇陀郡に属し、宇陀市には属しません。
伊勢本街道について
お伊勢参り――。「伊勢に行きたい伊勢路が見たい せめて一生に一度でも」と
伊勢音頭でも唄われたように、神宮の鎮まる伊勢を目指す旅は、江戸時代の
庶民が夢にまで見た憧れの旅でした。
奈良から伊勢に至る道は複数ありますが、最短コースが「伊勢本街道」と
呼ばれる道です。
奈良(猿沢池)から出発し、三輪、初瀬(ここまでは初瀬街道とも)、榛原、山粕、菅野、
奥津、多気、津留、相可、田丸などを経て、宮川を渡って山田(伊勢)に到る約129キロの行程です。
御杖村の中心地の菅野地区にあります。
伊勢本街道の宿場町として栄えました。
閉校後の2年間は、御杖小学校として存続しましたが、
神末(こうずえ)小学校、御杖西小学校を統合した、
新・御杖小学校校舎の完成に伴い児童もいなくなりました。
現在は、「みつえ体験交流館」という名の体験工房として
第二の人生を歩んでおります。
中に入ると、綺麗に磨かれた廊下や窓、生徒達の作品が
壁に掲げられておりました。
今では見ることの無い農機具や囲炉裏があり先人の生活や
苦労が偲ばれます。
外観も立派で、水色の窓枠が印象的な美しい木造校舎です。
御杖村役場から国道369号を西へ向い、桃俣口から県道31号を
入って1.4kmほどの場所にあります。
沿革をみると、1969年児童数減少により桃俣小学校は
御杖西小学校桃俣分校となり、主として低学年教育の場として存続し、
1986年廃校となったとあります。
現在は、「三季館」という名の自然体験・宿泊施設として生まれ変わって
おります。
平屋建ての美しい木造校舎です。
追伸)
2018年9月23日に久しぶりに訪れた際は、
屋根は赤く塗装されていました。。
田口小学校(2002年閉校)
御杖村から曽爾村を抜けて旧室生村へ国道369号を進み、
県道28号に入り、室生寺へ向う途中の下田口地区にあります。
ベージュに塗られた鉄筋校舎の校庭にたくさんの鯉のぼりが
元気一杯に泳いでおりました。
閉校後は、「ふるさと元気村」という名の自然体験・交流施設となっておりました。
室生トンネルを抜けた山間部の西谷地区の高台にあります。
山間部にして、鉄筋2階建ての重厚な校舎です。
外観の特徴は、エアコンの室外機がやたらと目立っている点でしょうか。
改築記念の新しい記念碑がありましたが、校舎は改築後10年以上経過しているようです。
広い校庭には錆付いた遊具が残っておりました。