TUGUMI | ひぐらしのマラソン日記

ひぐらしのマラソン日記

2017年にフルマラソンデビューしたマラソンランナーです。
ランニングマシンと屋外ランが半々くらいの日常。
職場のランニング仲間と楽しみながら続けています。

こんにちは、訪問ありがとうございます。

 

昨日は、一昨日の勘違いランの埋め合わせでランオフ。

夕方はゆっくり過ごした。

 

と言う訳で、久しぶりに本の読後感想。

この20年ほどは月に1~2冊位の密度で文庫本を読んでいる。

多読と言う程ではないと思うけれど、読書も持久走のようなものかなと思い、細く永く続けられたら良いなと思っている。

 

仕事を始めてからしばらく読書から遠ざかっていたのだけれど、再び読書の持久走に誘ってくれた本を紹介。

 

本屋さんで偶然手にとった吉本ばななさんの『TUGUMI』

 

華奢で体の弱いつぐみ、それでもいつも憎まれ口を叩き、他人から心配される様な言葉をかけられる事を嫌う。

まっすぐな、そして危うい純粋さが印象に残り繰り返し読んだ。

 

TUGUMIを初めて読んだのはもう20年も前のことだけれど、いまも自分の心に刻まれているつぐみの台詞がある。

 

「ばかめ。何かを得る時は、何かを失うように決まってるだろ」

 

マラソンを始めたのは学生時代、フルマラソンを走ると決めて走る時間を増やし始めたのは5年前、ようやくフルを走り切れる自信は得られたけれど、失った『何か』もあるのだろうなとは思う。

 

数年前に知人に文庫本の『TUGUMI』の話した際、この本の表紙を画について教えてもらえたことがあった。

 

 

山本容子さんの銅版画。

 

繊細で柔らかいけれど、でも存在を主張する鶫の姿が小説の内容に寄り添っていて、その時は改めて見入ってしまったのを覚えている。

 

思い出話でした。

 

【昨日のラン:ランオフです】