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著者:天童荒太
発行:1999年3月(幻冬舎)
『永遠の仔』というタイトルをみて、
「ピーターパン」
「ネバーランド」
「マイケル」
「榊原郁恵」
を連想した人も多かったはず。
しかしそんなメルヘン要素は微塵もなく、ひたすら悲しい。
かといって泣けるはなしでもなく、ただ悲しい。
いやー、長かった。
何の罪もない子供が家庭で虐待を受け、「そこから抜け出すためには」と
父親を殺害し、罪の意識に苛まれながら生きていく。
しかし、あのとき父親を殺害したのは、実は・・・みたいなはなしですぅ。
「仔」っていう字も気になりますよね。
「仔羊のなんちゃら」とかでしか見ない漢字です。
読み進めていけばその意味がわかるわけですが、
個人的には「モウル」「ジラフ」っていう
このあたりがエンタメっぽくってちょっと冷めました。
あんまり現実感がなくて。
ただ自分だったら何て呼ばれるんだろう、とは考えますね。
動物占いは猿ですけれども。
よく寝るから猫とか。
・・・何の物語も生まれないですね。