ひぐまブログ-実録!平成日本タブー大全1  Amazon→実録!平成日本タブー大全〈1〉 (宝島社文庫)

著者:一ノ宮美成ほか
発行:宝島社(2006年6月)


石井紘基衆議院議員の暗殺事件は、まるで映画を観ているような
衝撃的な事件でしたね。
まさに「お前は知りすぎたようだ」の世界です。

巷間言われているように、この種の事件を「裁判の迅速化」の名の下に
裁判員制度によって裁かれるとしたら、次々に真相が闇に葬られる事件が
出てくるかもしれないですね。

石井議員が投下しようとしていた爆弾は何だったのか、
「石井さんの遺志を継ぐ」としていた民主党も調査を進めなかったのか
進められなかったのか、現在は娘のターニャさんが取り組んでいるといいます。
そのうち「美人すぎる国会議員」として登場するかもしれません。


そのほか、皇室、S学会、芸能界と暴力団、J○にはびこる革マル問題
などなどのタブーが満載でした。

なかでも、抗生物質の不正使用が常態化している畜産業界のはなしは
なかなかインパクトがありました。

もともと体の弱い豚に対しては抗生物質がよく使われているようですが、
本来は抗生物質を投与するには獣医師の診断と指示書が必要なようです。
しかしこの「指示書」は、獣医師と手を組んだ動物医薬品の販売店が実際の
診断はなしに1通500円で発行してくれるらしく(もちろん違法)、それが常態化しているそうです。

そうなると、効き目がないようだったら投与量を増やしてみるといった匙加減も
畜産農家任せになり、当然耐性菌というものも出てくるわけです。
平成15年度に行われた300体あまりの家畜に対する調査では、
約60%に何らかの耐性菌が見つかったそうです。

今回はメキシコ発でしたけど、日本発、新型豚インフルエンザが出てきても
おかしくないような気がします。


「それって、ちゃんと火を通せば問題ないわけ?」とか
やっぱり消費者としては気になるわけです。
個人的には、好きな肉ランキング第1位:豚、第2位:鶏、第3位:牛ですから。
しかしこうしてみると、鶏には鳥インフルエンザ、牛にはBSEといった問題があり、
結局食肉は全部危険てことになって、魚にはダイオキシンなんかがあって、
野菜にも残留農薬があって、、、何を食べたらいいんだろう? コメ??