ひぐまブログ-日本タブー事件史  Amazon→日本タブー事件史 (宝島社文庫)

別冊宝島編集部 編
発行:宝島社(2005年12月)


皇室から在日、ジャニーズ、テレビ業界、警察などなど。
日本のさまざまなタブーに切り込んだノンフィクションの数々です。

おもしろかったのは、『薔薇族』編集長・伊藤文学氏へのインタビューを
もとにした、タブー・オブ・ゲイ。

2004年9月に廃刊になるまで、発禁処分4回、数十回の始末書提出を経験したそう。
で、伊藤氏をはじめ編集部員はやっぱり皆ゲイなのかと思っていましたが、
伊藤氏はノンケで、それ以外は全員ゲイだったようです。

で、発禁になると逆に売れちゃう、みたいなところが当時はあったみたいですね。
やっぱり「無いものねだり」と言いますか・・・

度重なる始末書の提出に「定期券を買え」とも言われていたらしい
警視庁の警察官とのやり取りがまたいいです。

ボカシが薄いということで始末書を書かされ警視庁を訪れると、
そこには著名な彫刻家の手による男性裸体像が。

伊 これはいいんですか?
警 これは自然な形だからいい。お前のところのは不自然だからいけない。

注:○○してたらアウトってことらしいです。
すみません、下ネタで。。。

しかし全男性の6~7%はゲイっていうのはホントかな?
問題2:
1つの電車の車両に300人乗っていました。
男女の比率は男性:女性=3:2でした。
さてこの車両にゲイは何人乗っていたでしょう?
・・・あんまり想像したくないですね。


そのほかにも、武富士の元会長が逮捕された事件や『マルコポーロ』廃刊事件、
年寄株問題、『悪魔の詩』訳者殺害事件などなど、これは立派な社会科のテキストになりますよ。