ひぐまブログ-小泉官邸秘録


著者:飯島 勲

発行:日本経済新聞社(2006年12月)


「はじめに」で、「小泉総理の在任期間は歴代第三位だが、

私の主席総理秘書官在任期間は史上最長である」と書いてしまう

「秘書の中の秘書、出てこいや!」でお馴染みのH-1グランプリ

チャンピオンです。

のっけから結構エラそうですが、政治家の秘書ってやっぱり

力を持ってるんだなと思いました。


小泉氏が首相の座を降り著者が秘書を辞めた後、たしかに

小泉氏の影響力も小さくなっていったように見えますし。


今国会の衆議院での第二次補正予算案関連法案再議決の際も

小泉氏を追随したのは、元・チーム小泉の小野次郎氏だけでしたし。


「庄や」の前での小野氏のインタビューもわびしい感じでしたね。

すぐ後ろに「ホッピー」の品書きがたなびいて・・・



森喜朗氏が小泉氏を説得しに行った後の「干からびたチーズ」のはなしを

思い出しました。

あの後、チーズ売れたらしいですね。


はじめ人間ギャートルズの「あの肉」みたいに

「あのチーズ」といわれる日がくるのでしょうか・・・

中川氏のように酩酊できる「あの酒」っていうのも出てくるのでしょうか。



政治家のスキャンダルなどでよく「秘書がやったことで」っていう

フレーズがよく聞かれますが、実際には本当に秘書がやったことで

政治家本人が知らないことも意外とあるのだと思います。


でもオオカミ少年のような効用で、一度疑われたらマスコミはしつこいですよ。

そういう時の正義感みたいなものは人一倍ありますよね。


キレイごとだけじゃ世の中回らないことをみんな知っているはずなのに

なぜか政治家にはクリーンさを求めますよね。

選挙行かないくせに・・・


別に小沢氏を応援しているわけではないですが。

せっかく、次の総選挙ではもしかしたら・・・という機運があったのに。

もったいないですね。


死人が出ないように祈りましょう。