去年の3月に書いたブログですが、
二戸も 連日 最低気温 マイナス 10度 を下回っております
まさに 今が一番 軟らかい チェンソーオイル 10番を使い時なので おさらいです
氷点下になる 修理室に置いてる 20番では オイルも氷点下
ゼリー状のようになってなかなか たまらないんです
寒冷地では オイルを10度以上に温めるのもままなりませんよんね
今年は特に冷えるんで 12月から 10番が 売れてます
18L のみに なりますが参考にしてください 以下過去ブログです
チェンオイルって チェンソーにとても大事な役割をしてるのはもちろんで
様々な要素を備えていけなくてはいけないんです
過去ブログ
http://ameblo.jp/higuchikanamono/entry-12131643647.html
今日はその中でも 低温流動性 粘性 のお話
一般の方より プロの方で 多い 故障に 関しての考察です
壊れたところを 「直す」 修理屋 さんでも
様々タイプの修理屋さんがいると思います
「故障箇所を特定して直す」 修理屋さん と
「特定した故障箇所を なぜ これが 壊れるのか? 壊れた原因を考え、
直した後に 次の故障を回避する 方法をなるべく伝えようとする」 修理屋さん
後者は 説明が くどくなったりするので、お客さんによっては 嫌われるかもしれませんが、
私は技術だけではなく 後者の修理屋さんになりたいです
そして 本題です
これら ウォームギヤっていう部品で チェンオイルを供給するのに ポンプからオイルを供給するための部品で
3つの メーカーの故障部品です (スチール・ハスクバーナ・新ダイワ) スチールだけギヤ摩耗ではなく、キャリアとウォームの滑り摩耗です)
寒冷地では どのメーカーのチェンソー でも よくやる修理です
クラッチドラムと連動していて、ソーチェンが回ると回転数に合わせて 量も連動する 仕組みですが ギヤ部分が破損していたり
樹脂部が溶けてしまっていたり・・・・
チェンオイルは プロの方には リッター数量で いうと 10番~40番に分かれている 18Lタイプが一番売れています
リッターに換算すると一番安くあがるのです
冬季に ウォームギヤが 冬用 20番 を使っているのに なぜ壊れるのか不思議でした・・・・・ 使用温度内に入ってるのに・・・・・
当方、二戸エリアでは 冬用というと 上から2番目の 20番 がよく出る商品
よっぽど寒くないと 10番 を使うことはなかったのですが、今期は あえておすすめして 販売数が増えました
と、いうのも この表
目から鱗 だったのです
秋ぐらいにメーカーからいただきました
ウォームギヤの破損の原因がわかったからです
表の ※注意書き
低温時 確かに 20番でも粘性が高く 使用温度内のマイナス 10度 前後でも ジェル状になって 熱を持つまで出てこない経験がありました
使用温度が 氷点下10度 で チェンオイルの 温度も マイナス温度なら 表の適用温度にはならない と、いうことなのです
冬季 ほとんどのかたが チェンオイルの保管場所は 氷点下になる 車内・倉庫・重機に置きっぱなしでしょうから
メーカーの注意書きを読み解くと
オイルの温度が プラス温度で 10度以上でないと
外気温 氷点下 など での使用に適した粘度にならないことがある
と、いうことなんですね
オイル温度が 10度以上であれば、 30番・ 40番の硬めの オイルでも 氷点下 10度に対応できるんですから
温まればちょうどいい と、いうことで 20番を使用するかたが多かったのですが、
結果として
ギヤに 負担をかける時間が長かった ことで壊れていたのです
と、いうことは チェンオイルを 氷点下になる 車内、倉庫などで保管してる方、
20番 で 定期的に ウォームギヤを壊してしまってた方
は 10番のオイルをつかわなくてはいけなかったと、いうことなんですね
ちゃんと考えれば わかりそうなことでしたが、 今まで ただ 直してしまってました
反省です いい修理屋さんには まだまだ遠いです・・・・・
アイドリング・暖気運転を長めにして、 ピストンシリンダーの熱がチェンオイルに充分 伝わってから使用するのであれば20番でも大丈夫だとおもいます
ただ、寒い時に 給油ごとに オイルの出具合を確認するのが面倒です冷えてる時に毎回 エンジン熱で温まって出具合がよくなってから つかうのは時間ロスが出ると思います
オイルの 番定を ブレンドして調合するのもアリだとおもいます 裏ワザで 灯油を混ぜて柔らかくする と、聞いたことがあります が自己責任で 灯油は環境には優しくないので 木を殺すなら灯油をかけろ と聞く ぐらいですから
なので、今回わかったことは チェンオイルは 温度を10度以上にして使うと ウォームギヤへの負担は減らせる
当方エリアの 冬期は エンジンの暖気運転 以外に チェンオイルの温め時間も必要で その時間を省く(短縮)なら 10番のオイルがお勧め と、いうことですね
オイル温度が どのくらいになってるかで 粘性も かわるので
地域によっても 判断が分かれるところだと思います
30番で壊れていたなら、20番に変える みたいに
なので参考程度に してくださいね 定期的に壊れてるなら、柔らかい方のオイルへ変えていくのが いいでしょうね
一般の薪造りの方で この手の故障がすくないのは 4Lの オールシーズンを使ってる方が多いですが、
氷点下10度以下で 木を切ることが あまりないからだと思います
木が凍ってるので 刃の切れも止まりやすいし寒いし 非効率です
氷点下10度以下だと オールシーズンでもジェル状のように硬くなります
また、ウォームギヤの破損故障は
オイルポンプのギヤ が 異物(木くず)などで硬くなることや
樹脂化して固まりやすい 植物性オイルなどが原因で なることもあります なので、オイルの硬さだけではありませんので
わりと高額なポンプのギヤを守るためにウォームギヤは様々なメーカーで 樹脂製なのでは ???
消耗品の部類かもしれませんね
ちなみに スチールの チェンオイルは
アメリカのOSHA ・ EU の 両方の
発癌性安全基準をクリアしております
自動車の廃油がなぜダメって 長期間浴びると、皮膚癌になる確率が上がるそうです
気化したオイルを 吸込むのも 体に悪いですよねだから安心できるオイルがお勧めです。
チェンオイル 通販はしてません ご了承ください。
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