こんばんは

昨日親知らずを抜きまして、、、

テンションはなかなか上がらない週末です。

やはり心と身体は連動しているということを実感していますね。


心身ともに健康であることのありがたさを実感しています。


さて、ここ最近、

世界情勢や食品業界についての動向を少し整理しておきたいと思います。

世界経済は日本とは異なり、

おもいっきりデフレ化の傾向にあります。

この原因はやはり世界的な供給過剰。

要は工場などの生産設備が多すぎ、

モノも人も工場も余っている状態になっているようです。

原因をあげればキリがありませんが、

世界的にインフレが起こりにくい状況になっているようです。

近年、

世界の工場とまで言われた中国経済の失速が顕著になってきていることは

この環境にさらに拍車をかける可能性があるのが来年なのでしょうか。。。

またEUは本格的に20年前の日本の後追いを始めるように

デフレ状態に陥ってしまっています。

南欧四カ国の若年失業率も高止まりしていますし、

EUはどこまで我慢できるかがポイントになりそうです。

ただ、ヨーロッパの歴史を鑑みると

ここの文化には「妥協」という単語が存在しそうにない気がしますので

自己主張同士がぶつかり合うことを想定する必要があります。

パリには出資先がありますので、

景気が悪くなり失業率が悪化した時の欧州のいつものパターンを象徴する

ル・ペン女史率いる極右政党・国民戦線の人気が高まっていますので

今後の経済動向と若者たちのデモ・暴動、

これに伴う外国人排斥運動など、

国民感情がどこまで悪化するのかを注意深く見守りたいと思います。

また米国も微妙な問題を抱えています。

日本国内のマスコミ報道とは裏腹に

データをみる限り

個人消費はそんなに強くないと思うのですが

失業率が改善しすぎてそろそろ完全雇用の水準になりそうな勢いです。

この水準を超えると企業業績は一気に悪化しますので、

その前に米FRBは金利を上げるなどの手を打ってくるかもしれません。

また原油価格の下落が報じられていますが、

FRBの量的緩和策(QE)が終了しただけでこんな感じです。

欧州中央銀行もQEを渋ってますし、

ここにきて気になるのは日銀黒田総裁のQEに対する発言でした。

これまでは「異次元の金融緩和をしていく用意がある」

と発言して世界的な円安という通貨下落策をとってきましたが、

先月あたりからこの発言に前置きが出てきました。

それが「消費増税をすることが前提ですが、、、」という言葉です。

首相と総裁の間の会話が知る由もありませんが、

素人が言動から想像すると、

6年という長期政権を狙ったといわれる政治的意思決定と

財政の観点から増税と景気刺激をセットで行いたいであろう日銀の間は

一枚岩ではないのかな?と感じたりしています。

ないとは思いますが、

万が一、ここで日銀が金融緩和を止めてしまうと

円キャリトレードの巻き戻しが起こる可能性も想定しておく必要があります。

中国の工場と日銀のゼロ金利政策で成立していた

世界的な経済成長というモデルが終焉するのだとすると

世界のヒト・モノ・カネの感がれが変わることになりそうですので

来るべき2015年に備える必要があると改めて感じました。


また食品業界についても、

原料高騰・消費減速の中で

現状の延長線上ではさらに厳しい環境に追い込まれることが予想されますので、

安全・安心を犠牲にすることのない

次の新しい価値を創造する一手を打つ必要があると感じています。


ここで覚えておきたいこと、

僕が20歳で飛び込み営業を始めてから20年間でわかったこと、

40歳になってもう惑うことがなくなったことは、

事業の中心に「人」と「信用」を据えるということです。

お金に頼っても、

中央銀行の意向だけで価値が乱高下して

長期的にアテになりませんし

世界的な供給過剰の状態で

お金よりはマシとは言え

モノを大量に貯めても価値は下がっていきます。

やはり事業の長期持続と付加価値の両面から考えても

「人」と「信用」に資本を集中すべきだと思っています。

「人」はまさしく

どれだけ社員を雇用できているか、です。

人口減少という長期トレンドの中で

収益よりも優先すべきは人の雇用だと思います。

当たり前のことなのですが、

30年スパンで物事を考える余裕のある方が少ないのが残念なところです。

この視野を手に入れるには

代表権を持って10年以上同じ事業を続けている社長でないと

机上の空論になってしまうのだな、、、と

自分が12年やってみてわかったことです。

ほとんどの人が、

残念ながら「人としての信用」よりも「目先の利益または長くて数年先の未来」を優先して

行動してしまっています。


まわりで見ていて意見をいうのと、

実際に意思決定権を持って最終決定をするのとでは、

天と地ほどの差があり、

大企業でも零細企業でも、

代表取締役社長と副社長との差は、

副社長と新入社員との差よりも大きいのかもしれません。


まずは代表権をもった社長になり、

全ての意志決定を自分でする立場にたつことだと思います。

そして異業種交流会とかではなく、

利害関係のない、20年先も同じ立場で未来を語り合えそうな仲間を創ることです。


自分で12年トップをやってみて、

事業を始めるときに覚えておきたいことは

「戦いの時に背中を預けることができる仲間がどれだけいるか」です。

そのためには出会って10年は一緒に行動をともにしないと、、、ですね。

僕が本当に運がよかったのは、

このことを20歳の時に教わっていたことです。

残念ながら先代からではなく、

教えてくれたのは今も師事する僕の師匠たち(老人というか長老たち笑)でした。


事業は「人」だと思います。

企業も社会も「人」で成り立っています。

「人」と「人」との間にある「信用」、

いい時ばかりではない、

意見が食い違って口論もして

喧嘩状態になったりしながら

少しずつお互いを理解しあう中で生まれる「信用」です。

特にいざという時に

極端な例えでいうと

「実印と通帳・キャッシュカード・クレジットカードの暗証番号と健康保険証」

を預けてしまえる人が家族以外で何人いるか、、、という話です。

お互いにそうやって信頼しあえる仲間を一人ずつ創り増やしていくことが

事業を長期的に発展させるには、

人生を心身ともに豊かにいきるには、

とても大切なのだと

仲間が人生を賭けて戦っている時に感じました。

信頼するのも大事ですが、

信頼されるのも嬉しいですね笑

持ちつ持たれつ、

ただの知り合いではなく

友達でもない

いざという時の仲間を創ることだと思います。


僕は社内に何人かそういう人がいます。

もちろん社外でも数人います。

僕の代わりに動いてくれ

僕の意図を理解して期待以上のパフォーマンスを出してくれる人が10人います。

若いですが

10年以上の付き合いの

僕からすると戦友たちです。

その仲間を最も大切にすることが、

僕が事業の中心にしていることです。

そしてこういう仲間を一人でも多く創りたい、

そう思っています。

ただ、このやり方は、

企業の成長や金銭的な成功には20年ほどかかりますので、

若い人以外にはオススメできません。


事業はいろんなことがありますが、

「いつも楽しそうでいいね」

とよく言われるのはそういうことかもしれません。


事業を始める方がもしいらっしゃったら、

これだけを大事にしていくと

20年後、

リーダーが孤独であることは変わりませんが

後悔しないでいられるかもしれません。

オススメです。


さて明日は選挙ですね。

未来を託せる人がいればその人・その党に、

いなければ白票でもいいのでみんなで選挙にいきましょう!

よい週末を。