しばらくぶりでございます。

ここ最近、

聴く経営からよくしゃべる経営になりつつありましたので、

「人間には耳がふたつあるのに口はひとつしかない」ことについて、

再度熟考し、

話す時間を減らしつつ

皆さんのお話をよく聴く経営に注力しております。


そういえば、

今年に入って真剣に取り組んでいたことがやっと完了しました。

ネット上から僕の画像を地道に消しておりました。

先月で最後に残っていたインタビュー記事を削除していただきましたので、

これで晴れてインターネット上の画像がなくなりました。

業界紙の取材などは写真なしでたまにはお受けしますが、

これからしばらくは真の経済人を目指して、

自己顕示ではなく自己研磨に集中しようと思います。


さて、価値と付加価値の違いについて考えていました。

インターネットが普及した社会だからこそ

逆に価値があることがあります。

ネットで調べれば何でも出てくる時代だからこそ

ネットで検索しても出てこないことに価値があるのでは?と考え始めたのは

2010年末だったと思います。

短期的に膨張した組織はすぐに破裂するものです。

金融緩和で膨らんだものがどこでそうなるのかはわかりませんが、

簡単にうまくいったものは長続きしませんし、

コストもかけずに稼げるビジネスも長続きは難しかったりするのが

歴史の事実です。

「事業は小から大へ、短期から長期へ(拡大より継続)」

という考えは20代の時にはまったく理解できませんでしたが、

30代後半になり、

人生の折り返し地点の40歳が視野に入ってきた時、

やっとこのことが腑に落ちました。


それからは40歳にむけて少しずついろんな準備をしてきました。

あふれる情報の中で自分にとって

何が大切で、

何が重要で、

何を優先すべきか、

を考えることが多くなり、

「事業は小から大へ、短期から長期へ」

の真意が少しわかった気がしました。


価値と付加価値は異なりいますが、

価値が「実」だとすると

付加価値は、多分、「虚」と言えるかもしれません。

手っ取り早く創れるのが「付加価値」、

創るのに時間がかかって手間もかかるのが「価値」といえるかもしれません。

価値のないものを効率的にしてもしようがないので、

無駄なことをたくさんしつつ価値の追求をしていく、

そんな志向でいます。


小賢しい理屈屋ではなく

価値を見極めることができる実業家を育てることに

注力しています。


虚は儚いだけに華やかで魅力的ではありますが、

実のある地道な生活を続ける中で

自分も会社も研磨していくべき時期に入ったようです。


インターネット社会だからこそアナログに価値がある、

そんな当たり前のことを大切にして

こんな社会の価値とは何か、

ここに集中して事業展開をしていく、

このことに焦点を合わすと

何が真実で何が真実でないかがハッキリ見えてくるのかもしれません。


「無理なお願い」ができる人が家族以外に何人いますか?

ただつながっていることより、

実はそれが本当の価値かもしれません。