猛暑お見舞い申し上げます。
ヤマダイ食品はお盆休み前で
出荷・製造ともにピークを迎えています。
特にオクラやインゲン、モロヘイヤなどの「緑色の野菜」オシの弊社は
一年の中で今が最繁忙期です。
残り数日、
みんなで一丸となって頑張っています!
この一年半でわかったことのひとつが
「一利を興すは一害を除くにしかず」
という言葉が正しいということです。
この会社で代表権をもって12年になるわけですが、
最初の10年間は一利(=新しい利益を生み出すこと)ばかりを意識していました。
そして止めることや撤退することができませんでした。
その頃は本気でそれが正しいと思ってやっていたのですが、
残念ながら自分が望む成果を手にすることができていませんでした。
そしてふと、
このままいくと(過去と今の延長線上にある未来が)
自分の望む未来ではないと気づいて
目の前が真っ暗になりました。
そこで勇気をだして
「今までのことはなかったことにしよう!」
ということで全てのことをゼロベースにして
考え方も動き方も
自分が望む未来に向けて全てを変える、、、ということで
2011年12月31日に事件が起きました(笑)
その結果、
皆さまのおかげ様をもちまして
前年度は売上・利益ともに過去最高になり、
月間最高売上記録を更新することになっているわけです。
その中で変えた考え方・・・というか受け入れた考え方の一つが
「一利を興すは一害を除くに如かず」
(利益になることをやり始めるより、弊害をひとつ除去することの方が重要である。新規に事を興すより、不要なものを減らすのが政治の大切な点だという意)
というモンゴル帝国初代皇帝チンギスカンの宰相ヤツソザイの言葉でした。
ドラッカー氏も「実践する経営者」の中で
「企業が成長するには戦略を持たねばならない
だが第一になすべきは何によって成長するかを決めることではなく
何を捨てるかを決めることである」
という内容を残していますが、
新しいことを始めることは簡単なのですが
捨てることはとても難しく、、、僕もなかなかできませんでした。
でもこの考えが正しいことは
僕個人は実際の経営している企業の業績を通して知ることになりました。
これは僕が大切にしている
「事業の経営は最低10年スパンで決めて、
やり始めたら最低10年は続けるべきである」
という考え方と同じくらい重要な考え方なのだと思います。
最近、
若者と話すと
その中で「どうやったらお金持ちになりますか?」ということを質問されることが多いのですが
その時にはいつも「すぐになれるよ!」と答えるようにしています。
それはお金持ちというのは
たくさんお金を稼ぐ人がなれるのではなくて
収入>支出
つまり入ってくるお金より出ていくお金の方が少ない人が
当然ながらお金持ちになれるからです。
ごく当たり前のことなので
すぐに頭では理解できることですが
重要なのは実践をしないと実際のお金持ちにはなれないということです。
なんでもそうですが
知っているだけでは意味も価値もなくて
実際に知っていることを実践しないと
その成果を手にすることはできません。
これも当たり前のことですが
全ての成果は実際に行動した人にしか手にできないものです。
理屈と真実は常に異なるのに、
そしてほとんどの人がなぜか真実ではなく理屈を択んでしまう、
結果として望んだ未来を手にしていないことがよくあります。
何かを手に入れたければ、
まずは今両手で握りしめているどうでもいいものを手放す必要があるようです。
僕は一昨年、昨年と経営上たくさんのことを諦める苦渋の選択をしました。
そしていくつものことを捨てました。
結果、
昨年7月はそれまでの月間過去最高売上記録を更新、
先月も前年比で10%程度売上が伸びて同じく記録を更新しました。
具体的には昨年7月にあった売上の5%程度は廃盤や撤退により今年はないのに
前年よりも10%伸びています。
昨年の7月は過去最高売上記録更新はよかったのですが
大欠品を起こし社内は混乱、
得意先様に多大なるご迷惑をおかけしました。
でも今年は大混乱はなしです。
理論と真実は異なるようです。
理論ではなく実際に基づいた法則を探すことを
さらに続けることが重要なのだと今さら認識しています。
それでもいまだに不思議ではありますが、
行為に対しての成果は誰にでも平等なんですよね、、、
重要なことはどんな未来を望むのか
そしてそのためにどの選択をしてどう強く実践するか、のようです。
僕の好きな言葉に
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
というものがあります。
僕は凡人なので
世界で最も尊敬される企業をつくるために
歴史的偉人の方々のお知恵を拝借しまくる、、、という発想でいこう!(笑)
それにしても歴史って本当にすごいな、、、と思う今日この頃でした。
それはそれとして、
まずは健康第一でいきましょう!