こんにちは


GWも終わり、


いよいよ夏モードに入ってきました。



ヤマダイ食品の売れ筋商品も


春から夏に少しずつシフトしています。


夏がくる予感です。



さて、


毎年5月は決算と年次総会が中心の月です。


ヤマダイ食品を含めたグループ5社の決算もそろそろ出そろいますし、


我々が所属している団体の年次総会も全国各地で開催されます。


弊社も幹部で手分けしながら総会に出席するわけですが


今月だけは僕もできる限り多くの会合に顔を出して


生の情報交換をたくさんさせていただこうと思います。



今回の情報交換の主題になりそうなのが


「価格政策について」です。


ここ数年、


実は世界の食糧はジワジワと値上げを続けていました。


国内でそれを実感しなかった(吸収できていた)大きな要因が円高だったんです。


その為替が円安なったことで


ここ数年続いていた食糧価格の上昇を


我々は一気に経験することになります。


食糧自給率が40%の国であるということは


60%を輸入に頼っているこということです。


その輸入品が約25%円安になったということは、


60%×1.25=7.5%


ということで7.5%は為替だけで全体の食糧の物価が上がる、、、


実際はこんな単純な話ではありませんが、


大枠としてはこんな話です。


アベノミクスの政策はあくまで金融政策で


株や不動産の値上がり(実際は日本銀行券の国際価値下落)により


その恩恵を受けれるのは国民全体の10%にも満たないですが


そんなことよりも、


エネルギーと食糧の価格上昇が始まり、


年初からの復興税の徴収開始なども相まって


実際の生活が少し苦しくなってきた方が増え始めたのでは?と思います。


そうなると高いものは売れず


安売りへの需要は高まりますので


食材価格上昇を販売単価に転嫁しずらい、、、


そんなことになるのでは?


と理屈ではなく実際に即して考えてみて


そんなことを思っています。



現状を維持することだけでも厳しい環境になりそうです。


ですが逆にこういう混沌とした時代は


志ある者になってはまたとないチャンスの時でもあります。


第34期のヤマダイ食品経営計画書の中に


「行動規範」というページがあります。


その四番目は


「問題(ピンチ)ではなく機会(チャンス)に、無難ではなく変革に焦点をあてよ」


という一文があります。


こういう状況だからこそ


我々が社会に貢献できることが多い、


そうも感じています。



「道は一つではない。打つ手は無限にある」


この言葉を最近よく思い出します。



今までと同じやり方では


前年よりも売上も利益も少なくなるのは当たり前ですが


時代の変化のスピード以上の速度で動き


価値ある商品を提供し続けることを忘れない、


そこに成長・発展のヒントはあるように思います。



為替はあくまで一過性の要因です。


これにより儲かった人は必ずこれにより損をする、


そんな気がしますし、


円安によりさらなる合理化を強いられる国内に工場を持つ食品加工メーカーは


結果としてかなり鍛えられ強くなると思います。



「一時の浮利は追わず・振り回されず」


今回の円安・株高の中でそんなことを意識しながら


「ピンチではなくチャンスに焦点をあわせて」


情報交換をさせていただきながら


自分なりに解釈してみたいと思います。



経営し甲斐のある環境になりました。


みんなでよくなるために頑張りましょう!