経営は意志決定の連続です。


意志決定者の仕事の最重要は決めることです。



昨年までは「意志決定は僕の仕事!」とばかりに


ほとんどのことを決断して


「それが社長業!」だと少々自己陶酔しながら(苦笑)


忙しく日々を過ごしていました。



昨年末、


「今の延長線上の未来は自分の望む未来ではない」ということに気がつき


今までのことはなかったこととして、


僕はこの世にいなかったこととして、


ゼロから全てを組み立ててみよう!と思い、


携帯・メルアドを変更して、


ほとんど全ての会合に出席もしないようにしたのはここでもご報告しましたが、


それと同時に「権限委譲」を一気に行ってみました。



それまでは


「ああしろ、こうしろ」


と細部まで口うるさい僕でしたが


ゼロスタートだと思うと驚くほどこだわりもなくなり


「任せるよ」


「きみが思うようにやってみなさい」


「たのんだ、よろしく」


という言葉を口にすることが増えました。



結果、


驚くほど会社全体の仕事の質が上がりました。


そして当然ですが、、、それに伴い業績も上がっています。


24時間365日仕事をするのが経営者!と信じて働いてきた自分はなんだったんだ、、、


と思いつつ・・・経営を始めて15年目で初めて時間に余裕ができまして、、、


10年後30年後に向けて仕事をしております。



もちろん「意志決定することは経営者の仕事」ですし


この言葉の響きはちょっとカッコイイ気がして個人的には好きだったのですが(笑)


「意志決定をし続けていること」は


経営者にとってはよくない傾向なのではないだろうか?と思い始めました。


意志決定は重要です。


でも日々それをし続けていると当然労力を使います。


そうすると疲れますし、


それにより最重要事項の意志決定時に100%の力が出せなかったりするのでは?


と思うようになりました。


そして意識するようになったのは


「いかに意志決定をしなくて済むか」


の仕組みづくりです。


いちいち考えないで済む仕組みです。


そのためには


「判断基準を明確にして、それを自分と自分に近い幹部で共有化しておく」


ことが重要ですので、


当初は手間がかかります。


でも10年スパンで考えて必要だと思ったので


「意志決定したときの判断基準」を話すようにしました。


残念ながら


「そんなのどうでもいいからどうしたらいいか教えてください」


という輩もまだまだ多いですが(苦笑)


幹部になればなるほど


「なるほど、そういう考え方なんですね」


と判断基準を共有化してくれるようになる人が増えました。


そして僕への質問が


「どうしましょう?」


から


「こうしますけどいいですか?」


に変化してきました。


そしてその判断は僕の判断を超えるケースが続出してます。


そりゃ業績も上がります(笑)


しかもその結果、


僕の自由時間がどんどん増えてきました。



現実の結果は想いではなく行為に対して出るものなんですね。



全ては考え方・モノの見方ですね。



その組織の運命は


その組織のリーダーによって99%決まる



とはよく言ったものです。



各自が自己満足ではなく


企業理念である「Creating Happiness(幸せの創造)」の実現のためになにをすべきか


を軸にみんなが当たり前のように判断できるようになった時、


きっとうちの会社は最強になっているのだと気づきました。



売上でも利益でも技術でもビジネスモデルでもなく


「企業は人なり」を最重要として経営をしていこうかと


考えたりしている今日この頃でした。