松山空港のANAラウンジでフライト待ちをしようと思ったら
刺激的な特集をしている雑誌を発見しました。
「10年後に食える仕事・食えない仕事」
今週の東洋経済です。
内容はグローバル化とIT化により
中途半端なホワイトカラーは淘汰される・・・という内容でした。
「日本で生まれ育った日本人でないと身につけづらい特殊性が必要かどうか」という軸と
「知識集約型と技能集約型のスキル」という軸で職種を4つに分類してみたり、
税理士や栄養士や弁護士や医師などの10年後を予測してみたり、
グリーの田中社長がインタビューに答えていたり、
様々な角度からの検証がされていました。
特集の刺激的な題名に比べて内容は東洋経済らしいいつも通りな感じの展開でしたが、
第2団塊問題について
「10年後バブル世代は不良債権と化す」というタイトルで
慶応義塾大学SFC研究所の高橋俊介さんが書かれた記事には同意するところが多かったです。
世界が激しく動く中で、
今、世界各国の財政難の本当の問題点がどこにあるのか、
そして本当はどうすべきなのか、
それに伴い誰が痛みを伴いこの国の未来を創るのか、
そのヒントのひとつがここにあるのかもしれません。
世界のIT化が本格的に進む中で
僕が勝手に想像していることですが、
輸送コストや移動コストや言語コストなどを考慮しても、
10年以内に中国・インド・日本・米国・欧州の全てのコストは3倍以内になると考えています。
今の中国・インドと日本との新卒初任給などの人件費格差は10倍以上ありますが、
日本がこれから今の経済レベルで人件費が2~3分の1に、
中国・インドの人件費が2~3倍になって調整されるのだと思います。
このままいくとこの国は貧しくなってしまいます。
そんな中でうちの従業員の給与を
今の給与水準以上にするにはどうすべきか、
これは僕にとって大きなテーマの一つでもあります。
独自性のないビジネスはすべて今の半分以下のコストでとって替わられてしまいます。
まずはどの産業でどの付加価値を生み出していくのか、
国としてもそうだし民間としてもグローバルな視点で我々の独自性とは何か、
本気で考えるべき時期にきているようです。