「この国を復興させる!」


「頑張ろう、日本!」


などなど、



東日本大地震後、


この言葉をどれだけ聞いただろう。



ここでも触れたが、


震災が発生してから72時間(3日間)は人命救助が最優先の時だった。


そして72時間を過ぎてから約一週間は復旧が大テーマになるから


食品メーカーや日用品メーカーにはこれに貢献する義務があった。


だから自社便で食料を宮城・福島に持ち込んだりさせていただいた。


そしてそこからは復興・・・ということになる。


政府にはいろんな会議や本部があって


そのどれがどれで何が何だかよくわからなくなっているみたいだし


議論百出でイマイチ何をどうすべきなのかハッキリしていない状況。


今日の新聞を読んで驚いたけど


日本赤十字社などに約2500億円も集まった義援金も


実際は約800億円しか被災地には拠出されず


被災者には約300億円のみしか配分されない・・・という恐るべき仕組みになっている。


多分、「必要経費」という名のいろんな人たちのいろんな思惑がこの現象を生んでいるのだと思う。


僕個人や会社で物資以外には百万円程度の義援金の寄付しかまださせていただいていないが


直接孤児たちを支援すると寄付扱いにはならないし


寄付をすれば全額が被災者のところに行き渡るわけでもないし


やはり自分たちでソーシャルビジネスを立ち上げる必要を強く感じてます。


さて、話は戻って復興のこと。


「日本復興!」って言葉ということを見たり聞いたりするようになってから


ずっと疑問に思っていたことがあります。


それが「日本ってそもそもどんな国なの?」ということ。


学校では歴史をちゃんと教えてもらえないし


復興するっていっても物的な復元はできても日本という国を復興させるとなると


そのベースをはっきりさせないと日本という国の復興にはならないような・・・誰か教えてくれないかなと考えていました。


その質問に答えてくれそうな政治家がいて


どうしても会いたくて「会いたい!会いたい!」と強く思っていたら


なんと二人でじっくりお話する機会ができました!(奇跡)


約3時間くらい、


某ホテルのバーでいろんな質問をしたのですが、


そこで出た宿題が宮本常一という方の著書を読むということでした。


この方は民族学者らしく


田舎のお爺さんお婆さんの話を聞きまくってそれをまとめた方。


僕も今、この方の著書を地道に読み漁っているところですが、


ここには「そもそも日本という国は・・・」がのヒントがたくさんあります。


例えば「困った人を助ける、それはこの国では当たり前のこと」だということは


この国の風土のベースにあることもわかります。


そして日本という国がどういう国なのか、


少しずつ見えてきたように思います。


日本ってすごい国です!


まずは日本という国についての定義をしたうえで


30年後のこの国をどんな国にしていくのかを議論しないと


話が進まないのではないか、と思います。


政府・役人批判の前に、


まずは自分たちがこの国であるという意識と


それを前提にした自治をどうしていくべきか


企業としてはいかに収益を上げそれを社会に直接還流させるか、


ここに絞って企業づくりをしていかねば・・・と強く感じています。



この国がそもそもどんな国なのかを知りたい方、再検討されたい方には


宮本常一氏の著書をオススメです。