東日本大地震からもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。
今日、移動中の新幹線の中で
現状の報告書や情報・データなどに目を通しつつ
これからの方向性の大枠をあれこれ思案していて
震災の前と後では我々を取り巻く環境はまったく変わってしまったな・・・と改めて実感しました。。。
マラソンレースでいうと、
レース中盤にいきなりゴールの場所が変わってしまって、
トップランナーと最下位のランナーとが入れ替わってしまった・・・とでも表現できる変化ですよね。
私見ですが、こういう時に大事なことは「どうなってもいいようにしておく」ということだと思います。
リスクは最大限とらないこと、という意味です。
こういう時期はリターンを狙うべきではなくて、
リスクを分散させて極力ロスを抑えることに主眼を置くべきだと思います。
言葉で表現すると、
「最悪の状況を想定した上で最善の策を選ぶ」
ということです。
日ごろから社内では何度も何度も繰り返し話していることなので
うちの幹部からすると「いつも通りか」という話です(笑)
震災後は情報がない中での大きな選択に迫られることが多いのですが、
僕はいつも通りにこれを意識して意思決定をしています。
リターンを最大限に狙うと必ずいつか負けますので、
リスクを最小限にした上で残った選択肢の中から最善の選択をするということ。
そして意志決定をする際に最も重要なことは、
当たり前のことですが、体調を万全にしておくことです。
まずは休養をとって、寝ておくこと。
体調不良は意志決定にとって最大の敵です。
大地震後は緊急のことも多く、気がつかない間に無理をしてしまうものです。
張り詰めていた気持ちも少しゆるんでくる時期ですし疲れが出てくるときだと思います。
被災者の方々はもちろんですが、
支援する側の方々も疲労により体調を崩してしまうことが多くなる時期になってきたと思います。
充分な休養を取ること、これも大事なことです。
ここからもあくまで私見ですが、
歴史的な考察をすると、
時代の転換期にレース中にゴールが変ってしまうような現象は何度も起きるようです。
「いつ何があっても大丈夫なようにしておく」
という備えが大事・・・という当たり前の話ですね。
時代の転換期は消耗戦です。
ここで力を発揮するのはマンパワー(人間の力)です。
そして新しい時代を創るのは若い世代であるべきです。
歴史をしっかり学びつつ、
こういう時こそ理想を高くもち、
若者たちで新しい国の在り方・企業の在り方を模索し始めることが必要なんだな、、、と感じます。
こんなときですが、
やはり「未来は輝いている」と信じたいと思います。
36歳のオヤジ研修中の身ではありますが、
気持ちを若くもち、
今すべきこと、そしてうちの会社が向かうべき未来について、
一生剣命考え行動していきたいと思った今日この頃でした。