不況になった場合、


それが一時的だと思った場合、


日本人はどういう行動をとるのか、


これは昔の生糸産業の資料が参考になる・・・という師匠の話を受けて、


ちょっとまとめてみたので共有化。


1929年の恐慌でアメリカの消費が一気におちて、


29-30年にかけて、


日本の生糸の輸出は激減したということがありました。


にも関わらず横浜の生糸問屋の在庫はどんどん増えていく。


でもアメリカは買わないので生糸価格はどんどん下がっていく。


半値になった。


でも生産量は減らない。


どうしてだったのだろう。。。


ここを想像してみると、


まあ、これは過去にもあった一時的な不況だからそのうちにまた復活するだろうという考えがあったのだろう。


でも市場価格が半値になったら、


資本主義系の行動をする場合、


価格が半値になって相手が買わない、


だから売上が相当減る・・・想像できると、


コストを減らして生き残ろうとするが、


当時の生糸業者や問屋は


価格が半分になったから売上を守るために生産量を2倍にした・・・


ということをした。


これは確かに、一時的なP/Lの悪化を防ぐことにはなる。


資本主義ではなく農耕主義的な発想だったのだと思うけど、


今もこの国の人たちの行動はあんまり変わらないのでは?と思ったりした。


(話は戻って)Iでもこれは自殺行為になる。


一時的な落ち込みと思っていたが残念ながら戻らなかった。


業者は前借りでお金を借りていたので


32年ごろから養蚕農家や生糸問屋がどんどん倒産していった・・・という歴史がある。


昨年秋の緊急保証枠設置により多くの中小企業が破綻をま逃れた。


でもその効力がなくなってきた一年後の今、


土木・ゼネコン系の倒産が目立つようになってきている。

歴史を繰り返さない選択をすることが


今の経営者に求められているのだと思う。


強い意志で経営すべし!