うちの職場に迷い込んできた赤ちゃんネコ。
ボクを中心に、先生方で職員室で保護してました。
左目にばい菌が入ったのか、
保護したばかりのころは目やにでふさがってましたから、
毎朝毎晩、
休業日もお世話のために出勤して、
目やお顔を拭いてあげて、
ご飯をあげて、
しばらく遊んであげて、
眠くなった頃に寝床に入れて…。
子どもや職員がケージに近づくと、
寝床からトコトコ出てきて、
遊ぼうとする人なつっこさを見せてました。
昇降口に、飼い主募集のポスターを出して、
ついに、飼いたいというご家庭が!
なんでも、先住ネコが1匹いて、
もう1匹いてもいいね、ということになったそうな。
しかも田舎には珍しく室内飼い。
きっと、幸せにしてもらえるなと思いながら、
送り出してあげました。
無事に里親に預けられたことにホッとしながら、
職員室の片隅にあったケージを片付けてたら、
餌のお皿で、ニャゴニャゴ言いながら食べてた姿とか、
首根っこをつかまれて顔を拭かれて、気持ちよさそうに目を閉じてグルグル言ってた姿とか、
来客用のテーブルの上を探検してるヨチヨチ歩きとか、
ヒザの上で丸まって寝始めちゃった姿とか…。
ほんの数日のことなのに、
ぶわーっと思い出しちゃって、
もう大変です。 笑
先生たちも、
ぽっかりと元通りに空いたスペースに、
さみしさを感じてました。
人でもネコでも、
生まれてきたからには幸せになる権利がある。
ボクらは、根っこのところでそうしたことを教えてるんだと思ってます。
だから、
そのボクたちが、
諦めちゃダメなんだ、
と思います。