オイラが社会人一年生になりたての頃の話。大学卒業後もいわゆる就職浪人をしていたが、広告代理店への就職が決まり、プー太郎生活もあとわずかになっていた。就職先への初出勤まで一週間となった頃、バイト仲間が就職祝いで飲み会を開いてくれた。その二次会で人生初のフィリピンパブというものに行った。オイラは外国の女性には全く興味がなく、性的な興奮も皆無だった。バイトの同僚最年長の行きつけらしく、祝われている立場としては、断るわけにもいかず、しぶしぶ付いて行った。
想像していた以上につまらなくて、何の楽しみも見いだせず、言われるままにカラオケを歌い、時間が過ぎるのを待っていた。テーブルには何人かのフィリピン人女性がついていて、確かに顔が可愛い娘もいたが、全く興味を示せなかった。その中でもジョイと名乗る娘が、オイラのことが気に入ったらしく、グイグイ絡んできた。とはいっても、オイラには全く興味のないことなので、適当にあしらっていた。
一時間が経過して、ようやく帰れると思ったら、最年長のオッサンが言った『延長で』オイラは耳を疑った。一軒目はオイラ以外のメンツのおごりと聞いていたが、二次会以降は割り勘のはずだ。オイラは泣きたくなる気分だったが、このプー太郎達との関わりも、これで最後だと思ったら、付き合わなきゃなのかなと、諦めることにした。諦めると同時に、金使うなら楽しまなきゃ、という思いが強くなり、オイラに絡んで来ていた、ジョイという女と話し始めた。
常に明るく振る舞っていた彼女だが、話を聞くと結構シビアな境遇にいた。彼女がオイラに食いついたのは、オイラの体型だった。181センチ130キロ、大学時代にアメフト部に所属していて、体脂肪率は10%前後で、全身筋肉の鎧を着ていた。彼女は当時日本人の男と同棲していて、その男に暴力を受けており、別れたいが怖くて話を切り出せないということだった。もともと一人暮らしをしていた家に、その男が転がり込んできて、追い出したくて困っていた。
全く同情はしなかったが、男のくせして女に暴力を振るうという、その日本人の男とやらに腹が立ち、別れる手助けをしてあげると約束した。バイト最年長が閉店まで延長したため、帰る手段を無くしたオイラは、ジョイに声をかけ、これから一緒に帰って、その男を追い出すか聞いた。彼女はそんなに早く対応してくれるとは、思っていなかったようだが、大変喜んでオネガイシマスと言った。
閉店後、店の近くのラーメン屋で、彼女が終わるのを待った。30分ほどで彼女が出てきたので、早速自宅へ向かった。歩いて15分ほどのところに、彼女とその男が住む家があった。歩きながら少しだけ、彼女の話を聞いた。日本に来て10年経つこと、 父親はスペイン人で行方不明なこと、母親と妹が母国にいて、仕送りをしていること、その男に金も取られて仕送りが減ってしまったこと、9年前に日本人と一度結婚し、子供が一人いて施設に預けていること。10年いるだけあって、日本語は完璧だった。話の内容も全部理解できたが、全く同情する気にもならなかった自分に、少し驚いたのを覚えている。
彼女の家に入ると、一人の男がベッドで寝ていた。体は大きくはないが、カタギの仕事はしてないと、一目で見てわかる風貌だった。部屋の電気を点けて、彼女に彼を起こすように言った。オイラはダイニングテーブルの椅子に腰掛けて待った。男が何か文句を言いながら、起きたのがわかった。オイラは、そこですかさず大きな声で『おじゃましてまーす』と言った。一瞬隣のベッドルームが静かになり、直後にドカドカと足音をたて、男がオイラのいるダイニングへ出てきた。
ソイツはオイラを値踏みするような目で見ていた。明らかにその目つきからは、好意的な雰囲気はなく、不快感もしくは敵意ともいえる感情が見えた。『どちらさんですか?』男は立ったまま声をかけてきた。オイラは、今日知り合った者ですと答え、良からぬことを耳にしたので、おせっかいながらも、我慢出来ずに確かめに来たと続けた。
オイラ『一方的に聞いた話なんで、全部は信用してないけど、男のクセに立場の弱い女性に、暴力を振るってるクズがいるって言うんですよ。』
男『いたとしたらどうすんだい?』
オイラ『ホントにそんなヤツがいるなら、止めさせようと思って、わざわざこんな夜中に来たんだけど?あんたはそういう男知ってる?』
男『にいちゃん若そうだけど、おせっかいなことは止めときな。オメエには関係のねえ話だ。帰った方がいいぜ』
オイラ『そうは行かねえよ。オイラもここまで来ちまったからには、その男に会うまでは帰れねえ。あんたがその男じゃないなら、帰ってくるの待たしてもらうかな』
その言葉が終わるのを待つことなく、男は怒号とともに組み付いてきた。小さい割には強い力だったが、余裕を持って抵抗できる相手だった。相手の手を後ろ手にとると同時に、床へ男を組み付けて聞いた。お前か?その男は?どうする?このまま続けてもいいぞ?すると男はうなり声をあげながら、しつこく抵抗を試みてきたが、より力を加えて締め上げると、わかった!出て行くから離せ!と言った。いつ出てくんだ?とたたみかけると、明日と答えるので、今からだと言い返すと、少し間を置いて、わかったと言った。
拘束を解くと男は寝室に戻り、何やら荷物をまとめているようだった。驚くほど短い時間で居間に戻ってきた男。荷物など自分の身の回りの物以外無いのだ。手ぶらの男は不満そうな顔で、オイラと彼女の顔を見ると、何も言わずに部屋を出て行った。思ったよりも面倒なことにならず、拍子抜けした感覚と、ホッとした感覚と、午前5時という時間で、オイラは睡魔に襲われ、気を失うように眠りについた。
翌日、オイラは苦しさで目が覚めた。オイラの上にジョイが乗っていた、しかもいつの間にかオイラは全裸だった。彼女ももちろん全裸で、信じがたいことに、すでにオイラの息子は、彼女の中に入っていた。その後の人生で、おしゃぶりで起こされた経験は何度もあるが、挿入済みで起こされたのは、後にも先にもこの時だけだ。この女には相手への気遣いは無いのかと思った。騎乗位で自分勝手に腰を動かし、もの凄い勢いで果てている。果てた後しばらく余韻に浸るが、また自分勝手に動き出すのだ。
そんなことではオイラが気持ち良くなるはずもなく、息子は元気だったがイケないでいた。ジョイはしばらくしてオイラがイかないのが不思議だったのか、どうしたの?と聞いてきたので、いや全く気持ち良くないんで、気が済んだらどいてくれる?と言った。その言葉を聞いて彼女はゴメンナサイと言いながら、オイラの息子を解放して、ベッドから出て行った。
中途半端に起こされたオイラは、ふたたび寝ることも出来ず、仕方なく起きた。起きると彼女は着替えていて、デカケルヨと言った。日曜日なのでこれから教会に行くのだと言う。オイラは行く義理もないので、いってらっしゃいと行ったが、イッショニイクヨ!と怒られた。イヤイヤながらも着替えて出掛けた。教会の横に公園があり、日本にきて働いているフィリピン人がたくさん集まっていた。礼拝の間そこで待つように言われた。フィリピン人にはイスラム教徒も多く、かなりの人数が公園に残った。残った彼らは次々に公園にシートを広げ、各々が持ち寄った料理を振る舞いだした。
生春巻きや揚春巻き、ちょっとピリ辛な炒め物、焼きビーフンのようなものなど、たくさんのものをオイラに持ってきた。どれもが旨くオイラの機嫌は上向いた。礼拝が終わり、ジョイと合流した。そこで4人のフィリピン人を紹介された。ジョイは、オイラが困ってた男を追い出したことを話したらしく、みんなにお礼を言われ、褒め称えられた。その公園で2時間ほど食べたり雑談して、彼女の部屋に帰ってきた。
昨日ほ気が付かなかったが、彼女の部屋は就職先の会社まで、自転車で10分ちょっとという場所だった。オイラはあの男が戻ってくるかもしれないので、しばらく一緒に住もうと提案した。彼女は大喜びで同意した。会社に着て行く服以外は、彼女の部屋に持って来るのは面倒だった。すると彼女はオイラが普段着から、通勤用の自転車まで買い揃えてくれた。
一緒に暮らし始めて3ヵ月がたった。通勤には楽だったが、朝と夜とが逆転する二人の生活で、そこに愛がないという状況では、長続きするはずもなかった。毎朝のように目覚まし代わりに、オイラの息子をもてあそぶことも、休みの度に礼拝につき合わされることも苦痛だった。フィリピン料理も3日で飽きた。例の男も舞い戻ってくる様子も無かったので、オイラは部屋を出て行くと告げた。彼女は泣いて嫌がったが、話し合いの余地など無い。オイラは部屋を出て行った。
その後毎日時間を限らず、10回以上の電話がかかってきた。かけてきてのはジョイである。留守電は彼女のメッセージで埋まっていた。いい加減迷惑したオイラは、東京入国管理局に電話をし、彼女の住所と勤務先のパブの名前と源氏名を伝え、不法滞在のフィリピン人がいると密告した。その5日後くらいから、オイラの携帯は静かになった。めでたし、めでたし。
オイラの数少ない、外国人女性とのエピソードでした。
想像していた以上につまらなくて、何の楽しみも見いだせず、言われるままにカラオケを歌い、時間が過ぎるのを待っていた。テーブルには何人かのフィリピン人女性がついていて、確かに顔が可愛い娘もいたが、全く興味を示せなかった。その中でもジョイと名乗る娘が、オイラのことが気に入ったらしく、グイグイ絡んできた。とはいっても、オイラには全く興味のないことなので、適当にあしらっていた。
一時間が経過して、ようやく帰れると思ったら、最年長のオッサンが言った『延長で』オイラは耳を疑った。一軒目はオイラ以外のメンツのおごりと聞いていたが、二次会以降は割り勘のはずだ。オイラは泣きたくなる気分だったが、このプー太郎達との関わりも、これで最後だと思ったら、付き合わなきゃなのかなと、諦めることにした。諦めると同時に、金使うなら楽しまなきゃ、という思いが強くなり、オイラに絡んで来ていた、ジョイという女と話し始めた。
常に明るく振る舞っていた彼女だが、話を聞くと結構シビアな境遇にいた。彼女がオイラに食いついたのは、オイラの体型だった。181センチ130キロ、大学時代にアメフト部に所属していて、体脂肪率は10%前後で、全身筋肉の鎧を着ていた。彼女は当時日本人の男と同棲していて、その男に暴力を受けており、別れたいが怖くて話を切り出せないということだった。もともと一人暮らしをしていた家に、その男が転がり込んできて、追い出したくて困っていた。
全く同情はしなかったが、男のくせして女に暴力を振るうという、その日本人の男とやらに腹が立ち、別れる手助けをしてあげると約束した。バイト最年長が閉店まで延長したため、帰る手段を無くしたオイラは、ジョイに声をかけ、これから一緒に帰って、その男を追い出すか聞いた。彼女はそんなに早く対応してくれるとは、思っていなかったようだが、大変喜んでオネガイシマスと言った。
閉店後、店の近くのラーメン屋で、彼女が終わるのを待った。30分ほどで彼女が出てきたので、早速自宅へ向かった。歩いて15分ほどのところに、彼女とその男が住む家があった。歩きながら少しだけ、彼女の話を聞いた。日本に来て10年経つこと、 父親はスペイン人で行方不明なこと、母親と妹が母国にいて、仕送りをしていること、その男に金も取られて仕送りが減ってしまったこと、9年前に日本人と一度結婚し、子供が一人いて施設に預けていること。10年いるだけあって、日本語は完璧だった。話の内容も全部理解できたが、全く同情する気にもならなかった自分に、少し驚いたのを覚えている。
彼女の家に入ると、一人の男がベッドで寝ていた。体は大きくはないが、カタギの仕事はしてないと、一目で見てわかる風貌だった。部屋の電気を点けて、彼女に彼を起こすように言った。オイラはダイニングテーブルの椅子に腰掛けて待った。男が何か文句を言いながら、起きたのがわかった。オイラは、そこですかさず大きな声で『おじゃましてまーす』と言った。一瞬隣のベッドルームが静かになり、直後にドカドカと足音をたて、男がオイラのいるダイニングへ出てきた。
ソイツはオイラを値踏みするような目で見ていた。明らかにその目つきからは、好意的な雰囲気はなく、不快感もしくは敵意ともいえる感情が見えた。『どちらさんですか?』男は立ったまま声をかけてきた。オイラは、今日知り合った者ですと答え、良からぬことを耳にしたので、おせっかいながらも、我慢出来ずに確かめに来たと続けた。
オイラ『一方的に聞いた話なんで、全部は信用してないけど、男のクセに立場の弱い女性に、暴力を振るってるクズがいるって言うんですよ。』
男『いたとしたらどうすんだい?』
オイラ『ホントにそんなヤツがいるなら、止めさせようと思って、わざわざこんな夜中に来たんだけど?あんたはそういう男知ってる?』
男『にいちゃん若そうだけど、おせっかいなことは止めときな。オメエには関係のねえ話だ。帰った方がいいぜ』
オイラ『そうは行かねえよ。オイラもここまで来ちまったからには、その男に会うまでは帰れねえ。あんたがその男じゃないなら、帰ってくるの待たしてもらうかな』
その言葉が終わるのを待つことなく、男は怒号とともに組み付いてきた。小さい割には強い力だったが、余裕を持って抵抗できる相手だった。相手の手を後ろ手にとると同時に、床へ男を組み付けて聞いた。お前か?その男は?どうする?このまま続けてもいいぞ?すると男はうなり声をあげながら、しつこく抵抗を試みてきたが、より力を加えて締め上げると、わかった!出て行くから離せ!と言った。いつ出てくんだ?とたたみかけると、明日と答えるので、今からだと言い返すと、少し間を置いて、わかったと言った。
拘束を解くと男は寝室に戻り、何やら荷物をまとめているようだった。驚くほど短い時間で居間に戻ってきた男。荷物など自分の身の回りの物以外無いのだ。手ぶらの男は不満そうな顔で、オイラと彼女の顔を見ると、何も言わずに部屋を出て行った。思ったよりも面倒なことにならず、拍子抜けした感覚と、ホッとした感覚と、午前5時という時間で、オイラは睡魔に襲われ、気を失うように眠りについた。
翌日、オイラは苦しさで目が覚めた。オイラの上にジョイが乗っていた、しかもいつの間にかオイラは全裸だった。彼女ももちろん全裸で、信じがたいことに、すでにオイラの息子は、彼女の中に入っていた。その後の人生で、おしゃぶりで起こされた経験は何度もあるが、挿入済みで起こされたのは、後にも先にもこの時だけだ。この女には相手への気遣いは無いのかと思った。騎乗位で自分勝手に腰を動かし、もの凄い勢いで果てている。果てた後しばらく余韻に浸るが、また自分勝手に動き出すのだ。
そんなことではオイラが気持ち良くなるはずもなく、息子は元気だったがイケないでいた。ジョイはしばらくしてオイラがイかないのが不思議だったのか、どうしたの?と聞いてきたので、いや全く気持ち良くないんで、気が済んだらどいてくれる?と言った。その言葉を聞いて彼女はゴメンナサイと言いながら、オイラの息子を解放して、ベッドから出て行った。
中途半端に起こされたオイラは、ふたたび寝ることも出来ず、仕方なく起きた。起きると彼女は着替えていて、デカケルヨと言った。日曜日なのでこれから教会に行くのだと言う。オイラは行く義理もないので、いってらっしゃいと行ったが、イッショニイクヨ!と怒られた。イヤイヤながらも着替えて出掛けた。教会の横に公園があり、日本にきて働いているフィリピン人がたくさん集まっていた。礼拝の間そこで待つように言われた。フィリピン人にはイスラム教徒も多く、かなりの人数が公園に残った。残った彼らは次々に公園にシートを広げ、各々が持ち寄った料理を振る舞いだした。
生春巻きや揚春巻き、ちょっとピリ辛な炒め物、焼きビーフンのようなものなど、たくさんのものをオイラに持ってきた。どれもが旨くオイラの機嫌は上向いた。礼拝が終わり、ジョイと合流した。そこで4人のフィリピン人を紹介された。ジョイは、オイラが困ってた男を追い出したことを話したらしく、みんなにお礼を言われ、褒め称えられた。その公園で2時間ほど食べたり雑談して、彼女の部屋に帰ってきた。
昨日ほ気が付かなかったが、彼女の部屋は就職先の会社まで、自転車で10分ちょっとという場所だった。オイラはあの男が戻ってくるかもしれないので、しばらく一緒に住もうと提案した。彼女は大喜びで同意した。会社に着て行く服以外は、彼女の部屋に持って来るのは面倒だった。すると彼女はオイラが普段着から、通勤用の自転車まで買い揃えてくれた。
一緒に暮らし始めて3ヵ月がたった。通勤には楽だったが、朝と夜とが逆転する二人の生活で、そこに愛がないという状況では、長続きするはずもなかった。毎朝のように目覚まし代わりに、オイラの息子をもてあそぶことも、休みの度に礼拝につき合わされることも苦痛だった。フィリピン料理も3日で飽きた。例の男も舞い戻ってくる様子も無かったので、オイラは部屋を出て行くと告げた。彼女は泣いて嫌がったが、話し合いの余地など無い。オイラは部屋を出て行った。
その後毎日時間を限らず、10回以上の電話がかかってきた。かけてきてのはジョイである。留守電は彼女のメッセージで埋まっていた。いい加減迷惑したオイラは、東京入国管理局に電話をし、彼女の住所と勤務先のパブの名前と源氏名を伝え、不法滞在のフィリピン人がいると密告した。その5日後くらいから、オイラの携帯は静かになった。めでたし、めでたし。
オイラの数少ない、外国人女性とのエピソードでした。