「決定版!大奥、春日野局の秘密 主水、露天風呂で初仕事」 何でも屋の加代 | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

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ミステリー作家です。
本来であれば、作家活動の記事をアップするところなのですが、そう毎日毎日ネタもなくて……。
半分、趣味の内容になっています。

 

「決定版!大奥、春日野局の秘密

     主水、露天風呂で初仕事」
何でも屋の加代 演-鮎川いずみ

 

今回の仕事では、珍しく深手を負ってしまいました。

 

最終決戦に行くことはできないと判断し、生きて帰ってきてと仲間を見送る。

 

心を通わせていたかに見えましたが、仕事人の宿命に従い、相手は別れを選んだのですね。

 

 

今回だけにかぎらず、加代の前には多くの男が現れていますよね。

 

だが、加代に惚れた男は皆、非業の死を遂げたり、相惚れの浪人は裏の標的になったりと、常に悲劇的な結末になってしまいます。

もっとも、これは加代にかぎった

ことではありませんけどね。

 

 

金の執着心は相変わらずです。

 

「金になる」と思えば、即商売に結びつける実行力は、誰にも真似できません。

 

物売り、行商、仲間のお遣い、女中、運搬・引っ越し手伝い、人・物・家探し、演芸小屋の宣伝・受付、旅行の案内業、老人介護・子供の世話。

 

このあたりはまっとうと呼べる仕事ですね。

 

 

診療所の順番取り、お堂の裏で泣き声を上げ畏れた庶民の賽銭をいただく、彗星接近による空気消滅に備えた空気販売、安物の食器に泥を塗り骨董品として販売…。

 

美人局や物乞いまで経験している。

 

エリマキトカゲ捕獲など、実現しなかった商売もあるが、その飽くなき挑戦心には驚くばかりです。

 

 

まさに女性版「一人江戸職人尽くし」です。

 

金儲け手段を閃く天賦の才といったところですか。