アナザーゼロワン 飛翔態
ゼロワンのモチーフがバッタなので、当然、飛翔することができるわけですよ。
異様に大きい四枚の翅は、羽ばたいて突風を起こすことも可能。
フォルムやカラーリングはゼロワンの基本形態である、ライジングホッパーを模していますよね。
ゼロワンは「人間にバッタの装甲が張り付いている」感じでした。
ところが、このアナザーゼロワンは、「黒いバッタの怪人に、人骨を模した外骨格が張り付いている」とでもいうべき不気味な造形になっています。
マスク部分は能面のような仮面の下に複眼があるという造形。
その複眼部分をよく見ると、ひび割れの模様が存在できます。
笑っているかのように釣り上がった口元は、「ヒューマギアを笑顔にする」という目標を反映していると取れる。
が、そもそも仮面で無理矢理笑顔を作っている辺り、アナザーライダー特有の悪趣味さが漂っている。
その表情も全体的に「嘲笑を浮かべているような顔」や「般若の面」のようにも見え、ポジティブな意味での笑顔には程遠い。
さらに、ゼロワンは機械的な要素が強いデザインでした。
それに対し、こちらは四枚の翅や二の腕のトゲ、後ろ足を模したレッグアーマーなど、本物のバッタに近い有機的な要素が強い。
全体的に虫の面影が強いですよね。
というのも、コンピューター用語の「バグ(不具合)」を意識しているのだと思われます。
コンピューター用語の「バグ」は、虫(bug)からの由来な為、ある種の逆の言葉遊びと言えるでしょう。