必殺からくり人 とんぼ | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

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ミステリー作家です。
本来であれば、作家活動の記事をアップするところなのですが、そう毎日毎日ネタもなくて……。
半分、趣味の内容になっています。

 

必殺からくり人 とんぼ
演-ジュディ・オング

 

花乃屋仇吉の実の娘で、八丈島生まれ。

 

表稼業は三味線弾きで、人形浄瑠璃も披露する。

 

読心術が得意で、悪党たちの口が動くたびにとんぼが復唱し、それらの断片をつなぎ合わせ奸計の概要をつかむ。

 

敵の行動をつかみ、裏稼業を成功に導くのですね。

 

 

後ろ向きの人物には無効という点を除けば、天井裏に床下に潜んで直接見聞きするより、安全に情報を入手できる特技ですね。

 

基本的に殺しは行わないが、最終回では花乃屋を襲ってきた敵を、仲間兵ヱから事前に手渡されていた短刀で刺し殺した。

 

明るい性格でムードメーカーなのですが、裏稼業について自覚が甘いこともあって、他メンバーから度々注意を受ける。

 

 

仲間の天平と喧嘩友達だが、実はお互い好きあっている。

 

ただし、二人は実は兄妹らしいのですが、その真意は最後まではっきりしませんでしたよね。

 

しかも、天平は死亡したため、二人が結ばれることはなかった。

 

 

最終回、仇吉の言いつけ通り上方へ行き、そしてのちの清元延寿太夫になるが、その姿は仇吉にそっくりでしたよね。

 

 

当時、山田五十鈴の言葉によると、本作を和製「スパイ大作戦」と説明していたようです。

 

もしこれが制作側から山田五十鈴への意思疎通のために使われた表現だと仮定すると……。

 

殺しよりも、諜報戦や秘密の攻防戦に重きを置いた展開、独自のキャラクターシフトなど、からくり人の特異さを読み説く鍵になるのかもしれません。