必殺仕置人 鉄砲玉のおきん
演-野川由美子
父を知らず、母と死に別れたあとはスリを生業とし、やがて仕置人の一員に。
チームでは情報収集や陽動、誘惑を担当する。
人の情けに敏感で、苦しんでいる弱者に遭遇すると、なんとか助けようと躍起になるが、時におせっかいがすぎて危機に陥ることも。
裏社会の仕組みを正面から描いた仕掛人のあとを受けた仕置人。
第1作がヒットしたあとの2作目は、冒険をしないことが多いが、本作は次々と斬新な攻手を繰り出し話題をさらいました。
前作との大きな相違点として、今回は特定の元締を設定せず、メンバー全員を対等に位置づけ、「合議制」により各自の「怒り」を描写したこと。
奉行所の不正に絶望した同心と相棒の骨接ぎ師、熱血漢の棺桶屋、大物牢名主ら、荒くれ者が集結。
この世の裏を知り尽くした史上最強のダークヒーローたちが、怒りを糧に法では裁けぬ悪を地獄へ突き落とす。
依頼人から直接金をもらい、私憤もからめて恨みを晴らしていくのですね。
敵も荒っぽいが、悪の上をいく悪を自認する彼らの仕置方法は、心中の晒し者にしたり、目をつぶしたりと容赦がない。
仕置人は原作色をことごとく排した完全オリジナル時代劇です。
タイトルの1話「いのちを売ってさらし首」から、2話、3話と順に並べると、頭の文字が「いろはにほへと」になっている。
このように必殺はタイトルを見れば、シリーズ名と各話の主題もほぼわかるようになっています。
「あんた~をどう思う」は仕業人、「~無用」は新仕置人、「もしも」で始まる仕切人、「~勝負」は仕事屋、「~候」は仕留人、「一筆啓上~」は仕置屋、「~渡します」は渡し人、「相手は~」は橋掛人など。