必殺仕置人 鉄砲玉のおきん | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

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ミステリー作家です。
本来であれば、作家活動の記事をアップするところなのですが、そう毎日毎日ネタもなくて……。
半分、趣味の内容になっています。

 

必殺仕置人 鉄砲玉のおきん

演-野川由美子

 

父を知らず、母と死に別れたあとはスリを生業とし、やがて仕置人の一員に。

 

チームでは情報収集や陽動、誘惑を担当する。

 

人の情けに敏感で、苦しんでいる弱者に遭遇すると、なんとか助けようと躍起になるが、時におせっかいがすぎて危機に陥ることも。

 

 

裏社会の仕組みを正面から描いた仕掛人のあとを受けた仕置人。

 

第1作がヒットしたあとの2作目は、冒険をしないことが多いが、本作は次々と斬新な攻手を繰り出し話題をさらいました。

 

前作との大きな相違点として、今回は特定の元締を設定せず、メンバー全員を対等に位置づけ、「合議制」により各自の「怒り」を描写したこと。

 

 

奉行所の不正に絶望した同心と相棒の骨接ぎ師、熱血漢の棺桶屋、大物牢名主ら、荒くれ者が集結。

 

この世の裏を知り尽くした史上最強のダークヒーローたちが、怒りを糧に法では裁けぬ悪を地獄へ突き落とす。

 

依頼人から直接金をもらい、私憤もからめて恨みを晴らしていくのですね。

 

 

敵も荒っぽいが、悪の上をいく悪を自認する彼らの仕置方法は、心中の晒し者にしたり、目をつぶしたりと容赦がない。

 

仕置人は原作色をことごとく排した完全オリジナル時代劇です。

 

 

タイトルの1話「いのちを売ってさらし首」から、2話、3話と順に並べると、頭の文字が「いろはにほへと」になっている。

 

このように必殺はタイトルを見れば、シリーズ名と各話の主題もほぼわかるようになっています。

 

「あんた~をどう思う」は仕業人、「~無用」は新仕置人、「もしも」で始まる仕切人、「~勝負」は仕事屋、「~候」は仕留人、「一筆啓上~」は仕置屋、「~渡します」は渡し人、「相手は~」は橋掛人など。