「仕事人VS仕事人
徳川内閣大ゆれ!主水にマドンナ」
関取くずれの力 演-安岡力也
主水たちとチームを組む仕事人。
元相撲取りで、昼間は色町で用心棒の真似事をしている。
巨漢に似合わず気さくな性格で、女郎たちの受けも良いようです。
裏の稼業では自慢の怪力で相手を頭上に抱え上げ、所構わず叩きつける豪快な殺し技を使う。
腕試しに差し向けた殺し屋の襲撃を受け、畳針を手の平に突き刺されても動ずることなく、屋台ごと敵を粉砕する荒技も披露した。
その最期は依頼人の罠に落ち、自分をかばって命を落とした元締の仇を討つために敵陣に突進する。
数発のボウガンの矢を受けても絶命せず、相手を道連れに全身に何本も矢を浴びながら壮絶な最期を遂げた。
スペシャルとしては必殺の王道を行く内容。
ゲストの多彩さや、カメラワークも含めた演出の手堅さを含めて、バランスの良さが際立つ一本でしょう。
仕事人同士が代理戦争を繰り広げる以上、殺陣でメインとなるのはその殺しの妙技の激突。
ここまで多彩な越し技を見られるスペシャルは、本当にうれしいかぎりですよ。
次期、大老職を巡る権力争い。
金で地位を手に入れようとする側と、狙われる側の双方が仕事人を雇ったことから、その余波が闇の稼業にまで広がる、という主軸になっています。
仕事人が立ち上がるまでの頼みの筋が1本とおっていて、感情移入しやすい作りになっている。