必殺からくり人 八寸のへろ松
演-間 寛平
藤兵ヱの実の息子で寝小便小僧。
父を尊敬し、天平を慕う。
生まれつき頭が弱く、寝小便のくせもあるため、たびたび天平を怒らせていた。
一応、からくり人チームの一員なのですが、自他ともに認める純真な「あほ」なため、裏稼業ではあまり役に立たないというか、ほとんど参加していません。
当初は初代元締が営んでいた骨董品の店を手伝っていたが、死後は生業を夜泣きそば屋や金魚売りなど色んな職を転々としていた。
最終回では父が死んだ夢を見て、本当に死んだのではないかと思うも、直後に曇り一味に襲撃されて小屋が爆発。
へろ松は無事だったが天平が失明。
曇り一味の屋敷まで天平を送り届け、そこで現場から走り去り、最終的な消息は定かではありません。
戦前から戦中・戦後にかけて演劇・映画の世界を牽引した大女優・山田五十鈴が、前作でのゲスト出演を経て、元締役でシリーズレギュラーとして初登板。
以後、「からくり人」シリーズ・「必殺仕事人」シリーズと約10年の長きにわたり、同様の役回りで複数作にレギュラー登板。
同シリーズの”重鎮”として、絶大な存在感を発揮する。
元締の表稼業である”三味線弾き”、及び「三味線の撥を使って敵の首筋を切り裂く」という殺しのスタイル――。
これは、本作とは異なる人物を演じた以後のレギュラー出演作においても、そのまま踏襲されていますよね。
また、「からくり人」シリーズ、「必殺仕切人」と、本作含め計4作の「非主水」シリーズで常連レギュラーとして活躍した芦屋雁之助も、本作でレギュラー初登板。
青春スターのイメージが色濃かった森田健作、ジュディ・オングの起用を含め、シリーズ屈指の”異色キャスト陣”のそろい踏みが製作当時話題となったそうです。