必殺橋掛人 新吉
演-宅麻 伸
表の稼業は「鳥刺し」なのですが、鳥黐などを使用して鳥類を捕獲する行為、およびそれを生業とする人。
いわゆる鳥専門のペットショップ経営というところですか。
古くから職業として成立しているようですよ。
得物は吹き矢なのですが、遠距離攻撃かと思いますよね。
突き刺さった矢を根元まで差し込む必要かあり、最終的には接近しないといけないようです。
矢の回収もしなくてはなりません。
さてさて本作ですが、ハードボイルド色の強い、異色時代劇という「必殺」シリーズ開始当初のスタンスに立ち返った作品です。
前作の「仕事人Ⅴ」終了後の次回作では、「仕事人Ⅲ」の頃より顕著となっていた、時代性を反映した奇抜な作劇・演出を極力廃止。
シリアス志向の強い作品作りを目指すこととなったのです。
裏稼業の元締が殺されて、その娘が跡を継ぐところから始まり、彼女は父の残した江戸の要所に印を付けた地図を発見。
そこに書かれた頼み人を暗示するとも、悪人を指し示すとも、不明な記し書きをあぶり出すことから始まります。
そこで一件一件の仕事を調査、隠されていた悪事を突き止めては闇に裁いていく。
オープニング・ナレーション
十月十日に生を受け 七五三なら祝い事 もめ事 泣き事 勝負事
さらに加えて 弔い事 裏切り 騙され 棄てられる
疲れ果てたら おいでなせえ
この世とあの世の橋掛けに そーっと送って さしあげやしょう
声:中村梅之助