〈からくり猫屋敷〉 西 順之助 | 聖 神吾 hijiri-shingoのブログ

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本来であれば、作家活動の記事をアップするところなのですが、そう毎日毎日ネタもなくて……。
半分、趣味の内容になっています。

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〈からくり猫屋敷〉 西 順之助
演-ひかる一平
 
1984年にテレビ放映六百回を記念して公演された「新・必殺まつり、からくり猫屋敷」では、それまでの秀&勇次から一変して新メンバーが加入します。
 
花屋の政、組紐屋の竜ですね。
 
2人が登場するのは、1985年1月にスタートする「必殺仕事人V」からですが、なんと放映される5ヶ月ほど先駆けて登場するのです。
 
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舞台の公演日が1984年8月11~26日で、仕事人IVの放送が1983年10月21日~1984年8月24日まで。
 
つまり、ほぼ仕事人Ⅳの放送中に舞台が行われたことになり、つまりは随分と前から、自作の仕事人Ⅴに政と竜の出演は決まっていたのですね。
 
本作の設定は、「仕事人IV」終了後、主水と加代が裏稼業から足を洗って、5ヶ月が経過したことになっています。
 
まあ、ちょっと、実際の時系列とは矛盾しますけどね。
 
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映像による出陣シーンの後、花道を通って舞台に現れる加代と順之助。
 
加代がサポートする順之助の投石機は、今回は火炎弾を発射します。
 
とはいえ、舞台上で火炎を使うわけにはいかないので、スクリーンによる映像シーンと演劇をミックスした形で構成されています。
 
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順之助の役目は投石機を使って仕事の突破口を開くこと。
 
殺す必要のない者や邪魔になる者を気絶させる以外にも、投石機には様々な活用方法があります。
 
火の玉を飛ばして敵の駕籠を足止め、粉入りの卵を飛ばして敵を撹乱、蠟燭や常夜灯の火を消す、道場の壁にかけてある札を落とす、木に作った蜂の巣を落とすなど。
 
その後、投石機は改良が重ねられて、ライデン瓶による殺しとは比較にならないほど必要不可欠なものになっていくのですね。
 
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蘭法医を目指して勉強しているだけあって、科学、医学の知識は豊富。
 
順之助のアイディアが仲間をサポートすることも多い。
 
史上初の理系仕事人は、殺しのテクニック不足を補って、余りある活躍を見せてくれます。