![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/higirishingo/56/db/j/o0632025914482521792.jpg?caw=800)
『必殺仕掛人 梅安蟻地獄』
音羽屋 半右衛門 演-山村 聡
元々は池波正太郎原作の『仕掛人・藤枝梅安』シリーズ以外の作品で元締として登場し、仕掛人の好評で梅安シリーズに逆輸入された人物です。
表稼業は口入屋「音羽屋」の主人で、温厚実直な性格の上に、一種のダンディズムすら感じさせますね。
裏では江戸の暗黒街にその名をとどろかせ大元締で、配下の仕掛人に対して仕事の幹旋をしています。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/higirishingo/aa/44/j/o0633025914482521798.jpg?caw=800)
若い頃から裏稼業に手を染めていたが、ある時、依頼人の裏切りにあい、奉行所に捕らわれた経歴がある。
過酷な拷問に耐えて仕事の仔細を隠し通した彼は、証拠不十分の末に島送りになったのです。
この為、理不尽な権力のありようと島者への差別意識には、今も強い嫌悪感を抱いています。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/higirishingo/ef/20/j/o0628025814482521803.jpg?caw=800)
闇の稼業ながら殺しは正道で、得た金は世の為人の為に使うそうですよ。
「ワシはね、この世の中に生きていても仕方がねえ、生かしておいては世の中のためにならない奴でないと殺しませんよ」の信念の通り、誰彼かまわず殺す外道仕事は行わない。
依頼人が私利私欲のために、半右衛門たちを利用したと判明した場合は、仕掛料を返却した上で、自ら依頼人を殺すこともあるのです。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/higirishingo/31/4e/j/o0639036114482521810.jpg?caw=800)
原作のテレビ化にあたって、スタッフは殺し屋のキャラを「ホームドラマのできる安心感のある俳優」で固めることにしたそうです。
テレビというメディアが日常性のあるものであり、それを感じさせる俳優が、裏表の顔を使い分けるといった面白さを狙ったのです。
音羽屋半右衛門に優しい山村聡を起用したのは、まさにその方針あってこそでしょう。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190627/11/higirishingo/6d/50/j/o0621025814482521814.jpg?caw=800)
劇場版の2作目なのですが、ここにファン待望のテレビシリーズのオリジナルキャスト、緒形拳、林与一、山村聡の「必殺カルテット」が実現しました。