「大老殺し
下田港の殺し技 珍プレー好プレー」
二本十手の久蔵 演-宍戸 錠
殺しの仕事を依頼され、調査のために下田へやって来た江戸の仕事人。
かつて佐渡金山の水替え人足にされ、仲間とともに暴動を起こして坑内を占拠するも、地獄組に鎮圧され、ただ一人生き延びたという過去を持つ。
目指す的さえ絞り切れぬまま、過去との決着をつけるために、主水らと組んで地獄組の首領と対決しますが、最後は爆死してしまいます。
通り名のとおり、殺しの武器は2本の十手。
十手を使って突く、殴るはわかりますが、相手の首にクロスして、ごきっと骨をへし折ってるのは……。
首の骨が折れるかな?
そもそも、十手って打撃用の武器なので、こういう使い方だと効果が薄いような……。
暗殺に使用する武器ではありませんよね。
本作は15年続いたレギュラーシリーズ終了の直後に放送されたスペシャル番組で、虚実をないまぜにした作風は必殺の持ち味ですね。
通常、殺し屋たちは悪人に誰かが殺された怨みを晴らすのですが、今回は自分の人生を狂わされたとして、殺しの仕事を依頼するのです。
これって、相手を殺してもいいの?って思いますよね。
悪人への怒りはもっともだけど、殺すまでは……。
これ以降、『必殺仕事人 激突 !』が始まるまで、年数回のスペシャル路線として継続していくことになります。