心理学 と スピリチュアルのあいだー第32話 フロー体験と成功者 | バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

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こんにちは( ◠‿◠ )

 

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はじめに

心理学という学問はとても幅が広く奥が深い学問です。

臨床心理学、超心理学、トランスパーソナル心理学のお話しはこれまであまりしてきませんでした。

 

本当はもう少し歴史や現象についてのお話しをしたいところですが、あまり歴史や現象ばかりの記事になるとスピリチュアルブログやオカルトブログと間違われてしまう(既に勘違いされている^^;)ので歴史や現象については取り敢えず第10話までとして、第11話以降ではこれまでの話しを元にさらに心理学的、精神分析学的アプローチより深掘りをしていきたいと思います。

 

今後は医学、物理学、量子力学、人間科学、精神分析学、臨床心理学、超心理学、トランスパーソナル心理学など複数の領域に跨るちょっと変わった心理学のお話しもしていければと思います。

 

ちなみにバス次郎の心理学に対する学派は恩師の教えもあってユング派です。それがいいか悪いかはわかりません。一つ言えることはどの学派に属するかではなく、一つの考え方を体系的に学び探求していく過程に於いて深く洞察することができる言わば拠り所あるいは原点であると考えています。

 

現在のバス次郎の研究テーマは”無意識の心理と感情”ですがユングの元型、共時性、類心的無意識が関わっています。

一つの研究テーマに対してあらゆる方向から追求していく中で思いもかけないことが発見できるのかもしれません。

そんな研究テーマから研究ノートに書かれているメモの一部をこのシリーズでは記事にしています。

 

<今日お話しすること>

前回は第31話 覚醒を伴う瞑想の効用と危険性について取り上げました。
その記事の中で、葛西先生の『現代瞑想論』より、変性意識の効用と危険性についてお話ししました。

今日のお話しは、”フロー体験(至高体験)”についてお話しをしたいと思います。

 

(関連記事)

<研究テーマとの関連>

バス次郎の研究テーマの一つである意識を考える際の原点


”意識”の中には”自己的意識”、”集合的無意識”、”類心的無意識”とよばれる意識がある。

集合的無意識や類心的無意識が覚醒体験とどのように関わっているのだろうか。

 

<フロー体験(至高体験)とは>
*文字装飾はバス次郎が追記

至高体験とは,マスローMaslow,A.H.(1973)によると,
感動や恍惚感など人生において最高の幸福と充実を感じる一瞬の体験で,
日常的な体験とは異なり,自己実現的人間へと成長・発達していくうえでの啓示的体験
とされる。

後にチクセントミハイCsikszentmihalyi,M.によって,行なうこと自体が楽しい活動に没入しているとき,その意識が流れているようだとか流れに乗っていると表現されたことから,フロー体験flow experienceともよばれている。

コトバンク フロー体験より抜粋

 

<フロー体験と変性意識>

*文字装飾はバス次郎が追記

私たちは通常自分が覚めていると考えがちだが、必ずしもそうではなく、簡単に変性意識に移行する。

例を挙げれば、スポーツや仕事に夢中になっているなかで、現実をみない陶酔的なノリではなく、きわめて高レベルの達成をする意識状態「フロー」や「ゾーン」と呼ばれ、スポーツ心理学や産業心理学の重要な課題となっている。
 

葛西賢太. 現代瞑想論ー変性意識がひらく世界. 単行本. 春秋社, 2010. 

 

(変性意識状態(ASC)についての詳細は以下の記事をご覧ください)

 

 

 

<フロー体験(1)>

1981年6月に、全米オープンゴルフ選手権で優勝したデビット・グラハム(1945〜)は、神業のようなショットを重ねて、人々を熱狂させた。

かなり集中してプレーしたはずのその日の試合について、彼自身は、ほとんど覚えていないという。あとでビデオを見て、その日のグラウンドの様子や、どのように彼が試合をしていたかを、やっと思い出すことができたという。

彼はその日のことを、「ゾーン」と呼ばれる高い集中状態に入っていたのだろうと述壊する(「ゴルフのメンタルトレーニング」、125~132頁)

 

<フロー体験(2)>

あるバレリーナは、彼女が一生懸命踊っているときの時間感覚の変化について報告している。

一秒に満たない時間の中で行われる難易度の高い回転は、実際の時間より密度が濃く、数分間に至るほど長く感じられるという。一方で、集中して練習しているうちに気がつくと日付が変わっていて、時間の経過の速さに驚くともいう。

時計的な、客観的な時間とは関係なく、彼らの時間が独自に流れ、それが味わい深く享受される感覚は「フロー」と呼ばれている(『フロー体験』84~85頁)

 

<フローの定義>

フローと呼ばれる体験について先駆的な研究をしたミハイ・チクセントミハイは、フローを以下のように定義した。

「一つの活動に深く没入しているので他の何物も問題とならなくなる状態、その経験それ自体が非常に楽しいので、純粋にそれをするために多くの時間や労力を費やすような状態」

さらに、この定義をミハイ・チクセントミハイは以下のように補足した。

「困難ではあるが価値のある何かを達成しようとする自発的努力の過程で、身体と精神を限界にまで働かせっ切っているときに生じる」という

 

フローとは端的に言えば「忘我状態」のこと。
物事へ集中するあまり、自己的意識が低下し、時間知覚や感覚が低下している状態。

 

<フローが生じる条件>

ミハイ・チクセントミハイは、数千人の人びとを対象にアメリカのみならずヨーロッパ、アジアの先進国に限定されず、さまざまな職業の人たちに調査を依頼した。
その調査結果をもとにフローが起こるときの行為や気分について理論化した。
フローが生じるときに、以下のうちの一つ、ないしは全部が当てはまる。

1.達成見通しのある課題と取り組んでいる
2.自分のしていることに集中できている
3.行なっている作業に明瞭な目標がある
4.行なっている作業に直接的なフィードバックがある
5.深いけれども無理のない没入状態で、日々の心配などを忘れている
6.自分の行為を統制している感覚
7.自己についての意識の消失
8.時間の経過の感覚が変わる

 

<誰もが経験している>

大なり小なり人生の中で我を忘れて時の経過も感じられないほどに夢中になるようなフロー体験を一度や二度は経験しているのではないだろうか?

たとえば・・・。

子供の頃にお絵描きや工作をしているときにあまりにも夢中になりすぎて周りの人の声さえも聞こえないくらい熱中した経験、あるいは、

読書に夢中になって時間があっという間にすぎた経験、あるいは、

仕事に夢中になって気がついたら周りに誰もいない経験

 

<フロー体験することにより何が変わるか?>

フロー体験により時間の感覚は変わるが、どう変わるかは課題による
課題に時間に関わる内容が含まれていれば、時間の経過はかなり正確に意識されることもある。

チクセントミハイは、次のように述べている。

「人生の苦難であっても、自分を成長させたり、未開拓の能力を発達させることで喜びを見出したり(成熟防衛 ; mature defense )、転職や引っ越しや離婚などで、悩みながらも状況を変えたり(変換対処 ; transformational coping)することができる」

という。彼は、そこで起こっていることに集中するとともに、今までのやり方にこだわるだけでなく、新しい解決法を探して見出す事によって、フロー体験に至ることができると考えるのである。

 

<人生が大きく花開くきっかけ>

偉人、有名人、有名スポーツ選手など多くの成功者と言われている人々に共通していることはフロー体験を何度も経験しているということです。

フロー体験無くして人生の成功はないと言っても過言ではありません。

その理由を以下に述べます。
  • どれだけ一つの”事”に集中することができるか?
  • どれだけ信念を持ってやり遂げることができるか?
  • 失敗を繰り返しながらも成功への確信をどれだけ信じられるか?

一つの”事”を表面的な事として捉えるのではなく、”事”=”人生”とした生き方をする人々はフロー体験を何度も経験しています。
  • ”事”への拘りは我を忘れさせます。
  • ”事”への拘りは時間感覚を狂わせます。

”無我夢中”になって”自分ではない”誰かに自分が操られているような
そして、普段の自分ではあり得ないような高度な知識、智慧、技術が泉のごとく湧いてくるのです。これが俗に言うところの”降りてくる”という啓示的体験現象です。

このようなフロー体験を何度も何度も繰り返していくことにより、
自然と苦難を乗り越える術を身につけ、自己を成長させていくのです。

バス次郎もフロー体験を何度となく経験していますが、フロー体験すると”その時”のことはよく覚えていません。自分を忘れているのです。
つまり、自我に左右されず、完全に自我を解放している状態がフロー体験なのです。


成功者に共通すること。
日々のフロー体験がいつしか大きな成功に結びつくのです。

成功を望むのであれば、
”その事”への熱意、集中力、拘りが必要です。
日々、どれだけ”それ”に熱中することができるか?
それが
フロー体験を生むきっかけになるのです。

時間を忘れる自分の記憶がない。これが自我の解放
これを
日々重ねること成功者への道程なのです。

 

 

 

<時間と意識について気になる方はこちらの記事もどうぞ!>

 

 

 

 

参考文献

葛西賢太. 現代瞑想論ー変性意識がひらく世界. 単行本. 春秋社, 2010. 

 

 

 

 

石村 郁夫, フロー体験に関する研究の動向と今後の可能性, 2008.

 

 

 

今日はこの辺で。

 

どうぞ、これからもよろしくお願いします。

 

 

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