=========== <お願い> =========
このブログでは、下のバスの画像をクリックするとぼくのブログのランキングが
アップする仕組みになっています。
お手数をおかけしますが、
1日1回クリックしていただけると
ブログ記事作成の励みになります。
よろしくお願いしますm(_ _)m
また、ブログ村でぼくのブログを購読したい方は以下のボタンをクリックすると、
ブログ村でぼくの記事が読めるようになります。
============================
<長文ですm(_ _)m>
こんにちは(^ ^)
ちょっとしたぼくのミスで24日に書いた記事を削除してしまいました。完全に消えてしまいネットのキャッシュも探してみましたが見当たりませんでしたので記憶を元にもう一度書き直します。折角、記事にコメントしてくださったブロガーさんには大変申し訳ございませんでしたm(_ _)m
<この記事を書くにあたって>
ぼくが未だ貸切バスに乗務して間もない頃のお話しですが、ある地方の峠道を通っていたときにリヤサイドスカートを擦ったり、リヤバンパーをガードレールに接触したりしたことがありました。このとき以来、日々の乗務の中で”気付き”を得るように自分の運転を変えてきました。この記事はぼくが貸切バスの乗務に慣れた頃に起こした接触事故を元にぼくなりの考え方をまとめたものです。
<はじめに>
以前にこのブログでこんなことを書きました。
小さな事故を起こすのはいつも同じ運転士です。
反省や改善を行わないタイプの人間は過ちを繰り返します。
そして、それが重大事故へと発展していくのです。
たしかに自分の運転を改善できない人は小さな事故やミスを繰り返します。しかし、事故はいくら安全運転していても事故に巻き込まれたり事故に遭遇することがあります。安全運転していて何故事故に遭遇するのでしょうか?どうすればリスク回避できるのでしょうか?今回の記事はこの点にフォーカスした記事になっています。
<安全とは>
まず、安全運転とは何か?これについて少しだけお話ししますと、人の生命や財産に危害を及ぼす行為を危険と定義するならば以下の行為を行わないことが「安全」であると考えます。
- 人の生命を奪う行為
- 人を傷つける行為
- 他車を破壊する行為
- 他車を傷つける行為
- 公共の設備を破壊する行為
- 公共の設備を傷つける行為
- 他人のモノを壊す行為
- 他人のモノを傷つける行為
これらの行為によって起きた事象を「事故」と呼びます。詳細は以下の記事も合わせてご覧ください。
では事故を起こさないためにはどうすれば良いのかと言うことになります。ここで重要になってくるのが目の使い方、運転センス、運転技術の3つです。詳細は以下の記事をご覧ください。
今日のお話しは安全運転していたにも拘らず上述以外の要因でリスク(危険)を回避できなかった、つまり事故に遭遇してしまった場合のお話しです。
<安全運転してなぜ事故に遭遇するのか?>
いくら自分では安全運転をしていたつもりでも事故に遭遇することがあります。その要因は大きく分けると以下の5つに分類されると思います。その5つの問題を簡単に以下にまとめてみました。
感情
何かこころに残る出来事があってそれをずっと引きずっている。または感情の起伏が激しい状態により車を運転しているときに起きた事故。ふだんならなんでもない事なのにリスク回避できずに事故に至る。
慢心
バス運転士が起こす事故の中で多い事故の一つでもあります。「自分は絶対に事故を起こさない」と言う考え方により”事故は他人事”と言う意識に発展してしまい、慢心のこころが芽生えてしまう。その慢心が「このくらいのスピードなら大丈夫」とか勝手な自己判断により思いがけない事故に至る。
漫然
バス運転士を含めて職業ドライバーに多い事故の一つです。毎日何年も同じ道路を通り続けていることにより信号のタイミングや道路状況を熟知していることによって”だろう運転”につながり予測不能な状態に陥っていることにより認知が遅れ事故に至る。
運転技術
車間距離の不足、減速不足、巻き込み確認、後方確認など初歩的なミスや技術不足によって生じる事故。
運転センス
情報不足、認知漏れ、判断の遅れ、操作の遅れなどによる事故。
<事故を起こさないために>
ぼくが考える車を運転するすべての人に対して事故を起こさないための最低要件は以下のとおりです。
安全 = 健康 + 安定したこころ + 運転センス + 運転技術
以下にこの要件について解説したいと思います。
健康
いくら高度な運転センスや運転技術を持っていても健康でなければ運転は出来ません。バス運転士は年2回の健康診断が義務付けられています。その他に睡眠時無呼吸症候群の検査、脳ドッグなど健康であることが絶対条件なのです。
安定したこころ
”安定したこころ”とはどういう状態?感情を出さないことは勿論、慢心や漫然としたこころにならないこと。つまり、乗務するときは自我を出さないことが安定したこころの状態と言えるのではないでしょうか?
『バス運転士を目指す人へ(7)』でも書きましたが、ぼくが初めてのバス屋で先輩に教えてもらった言葉があります。「乗務する時は自分を捨てろ!!」この言葉の意味は感情で運転してはいけないという事です。常に安心と安全を最優先に考えて行動するための鉄則なのです。
運転センス
運転センスは運転技術と違って簡単に身につくものではありません。自分を変えるくらいの気負いがないと運転センスを向上させるのは難しいものです。高度な運転センスを身につけるのは自我との戦いになります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
運転技術
いくら健康でも運転センスや安定したこころがあっても運転技術がなければバスを動かすことは出来ません。運転技術は基礎を獲得した後、何度も繰り返し練習しながら高度な技術を身につけていく以外にありません。
ここまでが基礎のお話しです。これから先が大型二種免許を持っているバス運転士としてのお話しになります。
大型二種免許の意味
バス運転士としてプロとしての運転センスや運転技術はもちろんのこと、バス運転士としての誇りやマナーも必要です。
バス運転士には事故を防ぐだけでなく交通の流れを統制すると共に他車が安全かつ円滑に通行出来るようにする役割もあるのです。
それが大型二種免許の意味するところだとぼくは思います(先輩運転士の受け売りですが・・・💦)。
つまり自分の車や乗客だけを気をつけていれば言い訳でなく、歩行者・他車の安全も考えた運転がバス運転士には求められているのです。
バス運転士として求められる要件は
安全 = 健康 + 安定したこころ + 運転センス + 運転技術 + 接遇 + 日々の気付き
日々の気付きの中で新たな発見があり、その発見が自身の意識を変えていくきっかけになるのです。この6つの要件を満たすことがプロのバス運転士に求められているのではないでしょうか。さらに付け加えるならば”法令遵守”も大事なことです。
「気をつける」とか「注意する」とかそういう言葉を言うのは簡単なことです。しかし、これらの言葉を自分自身がどのように具体化し実行するのかを考えなければこの言葉はただのお飾りにしか過ぎません。
慢心や漫然は自身の自我によるものであり己自身との戦いでもあるのです。そして日々の乗務で自分の運転や気持ちの持ち方に対して気付きを得ること、そしてその気付きにより自己を改善していくことが結果として精度の高い安全運転を実現できるのではないでしょうか。
日々の乗務で車内アナウンスは事故防止のための重要な要素の一つです。言ったか言わなかったかの違いにより事故を起こしたときの処分も変わってくると言います。お客様の命を守るだけでなく自身の身を守る行動も必要ということになります。
ぼくもまだまだ未熟者です。未熟者であるからこそ真剣に取り組むことによって得られる気付きもあります。日々修行。そして日々安全を意識するだけでなく自分なりの安全に対する考え方をもち実行できるバス運転士でありたいと思っています。
最後にここに書いたことは冒頭に書いたとおりぼくなりの経験を元にした”安全運転”とは何かを具体化したものです。人によってその意識していることや考え方は違います。もっと良い実現方法があるかもしれません。または将来ぼく自身の考え方も変わるかもしれませんが、今回の記事は僕が日々の乗務で実行していることを記事にしてみました。
今日はこの辺で。
どうぞ、これからもよろしくお願い致しますv(^_^v)♪