バス運転士を目指す人へ(5) | バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

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あるときはエンジニア、またあるときはゲージュツ家、そしてまたあるときはバス運転士、その実体は心理学者(臨床心理・人間科学)でもあるバス次郎のブログへようこそ!!

こんにちは( ◠‿◠ )

 

 

「バス運転士を目指す人へ」シリーズも今回で5回目になります。

 

バス運転士を目指す人がいたら少しでも参考になって頂けたら嬉しい限りです。

 

 

これまでの記事は以下をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

今回はお酒についてです。

 

 

 

 

交通関係の仕事はお酒に大変厳しいです。

 

面接の時にまず聞かれるのが、

 

「お酒は飲みますか?」

 

という質問は必ずどこのバス会社でも聞かれます。

 

 

 

 

バス運転士の飲酒運転を根絶するため、

平成23年5月1日より事業者が運転士に対して、

点呼時に運転士の酒気帯びの有無をアルコール検知器を使用することが義務化され

バス会社では毎日始業、終業の点呼時にアルコールチェック(飲酒検査)をします。

車両(ダイヤ)が変わるごとにアルコールチェックを行います。

 

たとえば、

 

ぼくの場合、午前5時から午前8時までを路線乗務して、

午前10時から午後8時まで貸切に乗務する場合、

アルコールチェックは、

 

①午前5時前に始業のアルコールチェックと点呼 

②午前8時過ぎに終業のアルコールチェックと点呼

③午前10時前に始業のアルコールチェックと点呼

④午後8時過ぎに終業のアルコールチェックと点呼

 

というように4回アルコールチェックを行います。

 

画像:東海電子株式会社 ALC PROⅡ

 

 

ぼくの会社で使っているアルコールチェック の機械は上の画像の機械です。

これは免許証をかざすことにより本人認証を行います。そして画像のようにその時の写真も撮影されるので不正ができないようになっています。

 

 

 

これは、貸切バス、高速バス、路線バス、特定バスの全てに対して行われます。

貸切バスや高速バスは目的地に到着した際にも指定された機器により映像と共にアルコールチェックに不正がないかを営業所の運行管理者が確認を行います。

 

 

 

そのアルコールチェックを行う機械を使って呼気中に含まれるアルコール濃度を測定

するのですが、表示が「0.000 mg/L」を超えたら乗務出来ません。

 

 

 

法律上の酒気帯びは0.15mg/L 以上 0.25mg/L 以下ですが、

0.10mg/L の酒気帯びでもバス会社では処分の対象となります。

0.01mg/L出ただけでも乗務できません。

 

 

 

 

なので、お酒が好きな人は気を付けないと仕事ができなくなるのがバス運転士です。

ぼくの場合は、仕事の前日は絶対にお酒を飲みません。

 

 

アルコールが出るかどうかはその日の体調にもよりますので、

不安があるなら飲まない方が良いです。

 

 

 

これまでぼくがバスの運転士として仕事してきた中で、

何人もの処分者を見てきました。

 

 

お酒の量が少なくても「出る時は出る」のです。

その一杯のお酒のために仕事が無くなってしまうのです。

 

 

 

公共の交通機関で仕事をするということは

こういうことなのです。

 

 

 

今日はこの辺で。

 

 

どうぞ、これからもよろしくお願いします。