バス運転士 プロの運転はここが違う!!(3) | バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

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あるときはエンジニア、またあるときはゲージュツ家、そしてまたあるときはバス運転士、その実体は心理学者(臨床心理・人間科学)でもあるバス次郎のブログへようこそ!!

こんにちは( ◠‿◠ )

 

 

今回は「バス運転士 プロの運転はここが違う!!」シリーズの3回目です。

 

 

プロの運転士として「何かが違う」とお客様に思われるような運転士になるための

一つのステップとして今回はクラッチについてのお話しをしようと思います。

 

 

大型バスの運転が上手な運転士ほどクラッチを多用しています、

 

 

交差点左折進入時にブレーキだけで曲がったりしていませんか?

クラッチはギアを繋ぐ目的以外に速度調整を行うことも目的の一つです。

 

 

クラッチを上手に使うことができるようになると、

 

プロの大型バス運転士らしく見えてきますよ。

 

 

クラッチの練習は車両によって違ってきますので、

 

練習は担当車がベストです。

 

 

どういう練習をするかというと、

 

 

練習は、車庫内の少々勾配のついているところで

半クラッチだけで発進と停止の練習をすることです。

 

 

アクセルもブレーキも使わずに半クラッチだけの練習です。

車両はほんの少し動くだけですので、

この練習で半クラッチのコツを掴むのが良いです。

 

 

 

そして次にやることは回送時に

交差点左折時にブレーキで減速後、

曲がる直前でクラッチだけで徐行速度の調整や停止ができるようになることです。

 

 

 

 

これができるようになると、

上り坂の発進でもアクセルを吹かすことなく、またHSAなどの機能に頼ることなくスムーズで静かな発進ができるようになります。

 

 

 

HSAとは・・・

いすゞの車両で使われている用語。

Hill Start Aidの略。坂道発進の際の車両後退を防ぐ装置。

同じ機構でふそうはEZGO、日野はESと呼ばれています。

 

 

 

また、巡航速度から減速する際のシフトダウン時にもクラッチをうまく使いことなすことによってスムーズな減速ができる様になります。

 

 

 

減速時にギアをニュートラルに入れてフットブレーキだけで減速するのはプロの運転士として好ましい運転とは言えません。こう言う操作になるのはエンジンブレーキによる減速が不十分なのでフットブレーキに頼ることになっているからなんです。

 

 

 

エンジンブレーキによる十分な減速を行うためには車間距離が必要になってきます。

大型バスで日頃から車間距離を詰めてフットブレーキに頼るような運転をしていると前車が急ブレーキを踏んだ際にエンジンブレーキを効かせる距離と時間がないので

止まれません。このことは普通車がバスの前に割り込んできた際にも同じことが言えます。

 

 

 

どうぞ、これからもよろしくお願い致します。