バス運転士のお給料のお話し | バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

バス次郎の徒然なるままに〜無意識の中のもう一人の自分〜

あるときはエンジニア、またあるときはゲージュツ家、そしてまたあるときはバス運転士、その実体は心理学者(臨床心理・人間科学)でもあるバス次郎のブログへようこそ!!

こんにちは。

 

バス運転士の実際のお給料ってどれくらいなの?

って疑問があると思いますのでざっくりぼくの経験からお話ししたいと思います。

 

 

 

正社員運転士の場合

 

年収

 

正社員の運転士であれば経験年数や実績によりますが、400万円オーバーや500万オーバーも可能です。

 

 ・正社員 :400〜600万円ぐらい

 ・契約社員:200〜350万円ぐらい

 ・嘱託社員:200〜300万円ぐらい

 

 

また運転する車両によってもお給料に違いがあります。

 

貸切バス:中型バス(7m〜9m)か大型バス(12m)か、運転する車両によって手当が変わります。

 

高速バス:深夜運転手当や高速手当などが付くことが多いようです。

 

路線バス:残業や増務が基本です。

 

特定バス:残業はあまりないです。お客様との契約運行なので休みは上3つよりも多いです。

 

 

月給

 

だいたい年収がわかれば月収も分かりますが、毎月コンスタントに稼ぐのは結構大変です。

バス会社はどこのバス会社でも基本給は低いです。基本給は10〜18万円というのが多いようです。

 

 

基本給の他に残業手当、安全手当、距離手当、高速手当、貸切手当、深夜手当、資格手当、皆勤手当、住居手当・・・などの手当の合計が15〜30万円になります。特に残業手当や距離手当で稼ぐしかありません。運転士は増務が基本なので公休をつぶして公出してなんとか人並みレベルです。

 

 

月給は手当込で25〜50万円くらいが相場だと思います。

このへんはかなり会社によって違いがあります。

 

 

 

賞与

 

ないところも多いです。大手だと年に2回〜3回支給されます。

と言っても3回支給であれば、1回の支給が基本給の1ヶ月分でれば良い方だと思います。

 

 

退職金

 

大手バス会社でも退職金制度がないところもあります。

そのかわり○○積立制度とか退職金の代わりになる制度を導入している企業が増えてきています。

 

 

 

ハンドル時間で給与計算する会社もある

 

あと、実際にはハンドル時間だけを労働の基本計算としているバス会社もあります。

ハンドル時間とは実際に運転していた時間のことなんですが、待機などの時間は計算に含まれないというのがハンドル時間です。そうすると、1日の休憩と待機を合わせた時間がだいたい3〜4時間(高速や貸切はもう少し多い)なので12時間拘束されたとしてもハンドル時間は8時間〜9時間になります。この場合、8時間勤務扱いとなり残業なし。9時間勤務になって残業1時間という計算になるのです。

 

 

 

正社員以外の運転士の場合

 

 ・嘱託社員運転士の場合

 

完全時給制です。最近の時間単価の相場は1200円〜1300円のようです。

1時間あたりなので待機があろうが1200円です。最近は正社員から契約社員、嘱託社員運転士に鞍替えする運転士さんも増えてきています。

 

 

正社員の運転士さんみたいに手当は充実してないですが、税込でだいたい25〜30万円くらいは稼げます。当然、賞与も退職金もないし社会保険ではなく国民健康保険になります。

健康保険は社会保険適用です。

 

 

 ・契約社員運転士の場合

 

このスタイルも最近増えてきています。

特にコミュニティバスや特定バスの運転士は契約社員や嘱託社員運転士が多いです。

契約社員の場合は出勤時間や公休などの労働条件によって人によって働き方が異なります。

契約社員の場合も時間単価で1200円〜1300円ぐらいのようです。

 

 

 

位置付は、どちらかと言うと正社員と嘱託社員運転士の中間です。

あと、定年退職した人がそのまま継続で契約社員として勤務するケースもあります。

 

 

 

嘱託社員運転士や契約社員運転士の多くは他にも仕事をしている方が多いです。

どっちが副業かはわかりませんが、私の友人の運転士は他の仕事と合わせて月に60万くらい稼ぐ強者もいます。副業が認められるかどうかは会社によっても違います。

 

 

 

 

お給料だけを見てしまうと正社員運転士が一番ですが、正社員の場合は特に管理や責任も重くのしかかってきます。過酷な勤務を続けるよりも多少お給料は減っても自分や家族を守るために働き方を変えていく運転士が増えていることも高速バス運転士や貸切バス運転士が不足している原因の一つになっていると思います。

 

 

 

そういうことからも細く長く自由な立場でバス運転士を続けたいと考える人が最近は増えています。特に、定時出社、定時退社が可能な特定の送迎バスの仕事は人気もあって受験倍率は高いようです。

 

 


 

 

働き方や雇用形態は給与面だけでなく自分自身の自己啓発、趣味などや家族とのコミュニケーションも含めたワークライフバランスを考えた上でどういう雇用形態で仕事するのかを考えることはとても大事なことだと思います。

 

 

今日はバス運転士の雇用形態によるお給料の違いについてのお話しでした。

 

これからもよろしくお願いします。